岡山での基礎講座で事前にいただいた質問、当日ふれられませんでしたので、webで公開します。
Q:自己認知に関して具体的な方法、親(支援者)のスキルは?
A:書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』では、日頃からの相談場面の設定を重視しています。
自己認知支援の方向性は、本人の視点と周囲の視点を整理することが必要になります。
そこで、自分の考えを話す、他の人の考え方、情報を聞くという習慣が日頃からあることが大切です。
何か問題が起こった時の対応ではなく、本人にとってハードルの高い内容ではなく、まずは、興味関心のこと、ハードルの低いこと、理解していることなどを題材として、まずは相談する習慣をつけるのです。
それを幼児期から習慣にすることを、書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』では重視しています。
●家庭での注意点
まだ自己認知支援をはじめていない時期の注意点があります。
本人に関する内容、例えば障害名などを両親で話をする時に、本人が聞いていることに気を配る必要があるということです。
段階的に、聞かな方がいい時期もあるはずです。聞いている時には、ポジティブにディスカッションすることが大事です。
障害名やあるキーワードと両親の深刻な表情、ネガティブな発言が結びついて、恐怖に感じ、しかもそのイメージが消せない場合もあります。