親戚の家に行った時の自閉症の人への支援について書いています(まずはこちらをご覧ください)。
親戚の家では、様々な変化があります。また、普段の習慣がなく、曖昧でわかりにく時間が多くなります。
その中で、ストレスがたまり、強く混乱したり、パニックになったりすることもあります。
そこで強く混乱やパニックになることを想定して、避難する場所や、
カームダウンエリア(気持ちをコントロールする場所)が必要になります。
今回は短期間利用での親戚の家でのカームダウンエリアの設定を考えてみます。
●エリアは事前に決めておく
エリアは、事前に親戚の家に事情を説明して決めておくことが大事です。
主な設定の条件は以下です。
- ある程度静かで他の親戚の人や音などの影響が少ない場所
- あまり広すぎない場所
- 物や壊れるものが少ない場所
- 境界がはっきりしている場所
- 飛び込んで入れる程度の距離 など
事前で決めることで、親戚の家についた時から活用ができます。
探りながらだと、最初からの提示がむずかしくなります。
●最初の利用の仕方
親戚の家にいったら、まず決めたカームダウンエリアを使います。
休憩という設定で良いと思います。
そして、落ち着く活動を設定※します。
※例えば感覚的なグッズ、単純の活動、落ち着ける本、音楽、活動
※好きな活動は興奮する場合があります落ち着ける活動が良いです。
ただし、親戚の家についた時に興奮していた時、または混乱していた時は、少し落ち着いて利用したり、短い時間の利用にします。
早い段階でカームダウンエリアを活用することで、その場所があることを本人に伝えます。
カームダウンエリアを最初に伝えることで、外に飛び出すことを予防できる場合もあります。
●落ち着いている時間に数回使います
その後は、少し落ち着いている時間に、数回使います。
休憩として時々使います。
できるだけ落ち着いている時間に活用することが大切です。
そのことによって、そこがカームダウンするエリアだと伝えることができます。
●混乱・パニック前にカームダウン
さて、このエリアは、混乱時、パニック時に使うのではなく、
その少し前に活用します。
もしも、混乱が強くなっていたり、パニックになったりした時は、少し落ち着いてから使います。
視覚的なスケジュールに追加したり、緊急の指示を提示して移動します。
では、強く混乱時やパニックに時はどうすればいいでしょうか?
それは、次の記事で書きたいと思います。
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