●偶発的な機会を中心として教育・支援のデメリット
日常生活の中には、意図しなくても様々な出会い=機会があります。定型発達の人は、この偶発的な経験から自然に学び、自然に応用します。しかし、自閉症の人は日常性の中の様々な機会の中から自然に学ぶことが得意ではありません。偶発的な機会の中でコミュニケーション、社会的な気づき、その他のスキルを応用的に学ぶことが苦手です。
自閉症の人への偶発的な機会を中心とした教育・支援のデメリットが以下です。
- 機会がすくない
- 教えるタイミングがつかみにくい
- 本人がその偶発的経験に気づかない など
●計画的な機会の設定のメリット
自閉症の教育・支援の中では、偶発的な機会ではなく、計画的な機会を設定する必要が重要になります。コミュニケーションも、社会的な気づきも、様々なスキルも、アセスメント後に1対1の場面やシンプルな場面で繰り返し計画的機会を設定します。さらに自立して行う他エリアでの自立と般化も意図的に設定してすすめていきます。
計画的な機会の設定のメリット
- 機会(経験)がシンプルでわかりやすくなります
- 重要な情報に注目し、気づきやすくなります
- 意味ある変化のステップになります など
さらに偶発的出会いの中(日常の生活の中)で観察し、うまくいかないポイントをさらに計画的な場面で教えていきます。とても手間がかかりますが、これを丁寧に、できるだけ小さい時からはじめると将来の柔軟さにつながります。(もちろん学歴期~成人期でも遅くはありません)
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