●特性シートを使った支援スキルトレーニングプログラム
4月から自閉症の支援に関わり始める皆様!その研修を考えている管理者の皆様!書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』を活用した支援スキルアッププログラムをwebで公開しています。
内容は個別支援計画の中で中核の計画としておすすめしている「自閉症・発達障害特性シート」の記入について6つのステップの演習です。
これまでのステップです。
【ステップ2:自閉症の影響・知的障害の影響・年齢の影響で分ける】
【ステップテップ3・4付箋紙を自閉症・発達障害特性シートに書き出す】
【ステップ5:特性解説の手引きを参考に指導・支援を書いてみましょう】
それではステップ6に進みます。
【ステップ6: 記入した特性シートをシナリオにして保護者の方や周囲のチームに説明する】
演習1~5を通して、まだ完璧ではないにしても自閉症の特性と指導・支援を「自閉症・発達障害特性シート」をまとめました。
次のステップは、それをシナリオにして保護者の方、又はチームのメンバーに説明する機会を作ってください。そして特性シートをシナリオにして、保護者の方や、支援に関わる方に説明してください。例えば、今日の様子の説明や、何かの課題の1つの情報提供の場面で、特性シートを使って説明してみてください。
以下は、幼児さんの特性シートの記入例(画像)とそれを使った説明の例です。
例1:今日、Aさんは、いつもよりも唾吐きが多くみられました。Aさんの自閉症の特性として見通しの無い、曖昧な時間は苦手です。しかし、最近、実施できる活動が少なくなって、曖昧な時間が多いと思います。そこで、来週、余暇のアセスメント(何かできる余暇がないかをいくつか試してみる)をやってみます。その上で、新しい余暇や活動を設定してはと考えています。
例2:Aさんの「物の位置にこだわって、なかなか次の活動に移れないこと」は、自閉症の特性の「空間の整理統合」の苦手さからの行動と考えます。曖昧なものの位置がイメージできなくて、道具や家具の配置に強く注目しているのだと考えられます。無理に、こだわりをさせない支援ではなく、基準を明確にしてこだわり方を伝えてと計画しています。 例えば、本人が一番気にしている机や工具の位置にはシールはってみようと思います。
(伝え方は、あくまで個別化ですので、上の言い方が適切な良い方とは限りません。今回はあえて、ぎこちない言い方の例で書いてみました)
※診断が無い方の親御さんには、「自閉症として~」は必要ありません。特性の文言はできるだけ使ってみてください。
※新人の方の研修では、上司の皆さんが、研修のための保護者の間に入って、仲人する方法もあります(「○○さん、○○先生の練習にご協力いただけないでしょうか?」のような感じで)。
是非、特性シートを活用して、観察し、書き出し、考えて、まとめて、説明することを現場でやってみてください。
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