自閉症に関わる支援者は、様々な視点を一人ひとりのことを知っていることが重要になります。
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』では、本人の自閉症の特性と、本人の理解できる情報に関してを、中核にしています。
それと同じくらい重要なのが以下の3つの視点です。
- 見守る部分は?
- 教える部分は?
- 支援する部分は?
【見守る部分】
本人ができている部分です。だから教えたり、サポートしたりする必要がない部分です。しかし、時には本当の意味では自立していないこともあります。
また、況によってできなくなる場合も自閉症や発達障害の人は想定されます。だからこそある程度の位置から見守りが必要になります。
見守る部分(できている部分)を知らないと、本当はできているのに、不要な介入をしたり、過剰なサポートをすることになります。
【教える部分】
教える部分は、もう少しでできている部分です。TEACCHの先生方方から教えてもらった芽生え反応の部分です。全然できない部分は、教えるのにはハードルが高いです。やろうとしているけど部分的にできない、できたりできなかったりする部分です。教え方は個別化していきます。
教える部分を知らないと、彼らの生活の広がりにはつながりません。広げるとは新しいものに出会うといことです。
仕事、余暇、日常生活の様々な活動で、もう少しでできる部分を教えていくことが大切です。もちろん、できている部分の活用と、支援も必要です。
【支援する部分】
できない部分を教えることはハードルが高いです。
できない部分には、それを補助する支援や環境設定などが必要になります。支援が必要な部分になります。
支援する部分に支援がないことは、本人が様々な活動ができない状況になります。
また、支援する部分を把握していないと、できない部分を無理にやらせることになります。
3つの部分を知ることで指導・支援は大きく変わります。
不要な支援を軽減し、必要な支援を設定し、本人の可能性を引き出すことができるのではと私は考えます。
詳しくは、基礎講座、基礎セミナー、書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』の自立支援フレームワークで!
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