*まずは自閉症の特性を軸にする意味の記事をご覧ください!
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』で紹介しています『自閉症・発達障害特性シート』を多くの皆さんに活用していただくために、シートの中の特性について解説をしていきます。本日は『受容コミュニケーションの特性』です。
●受容コミュニケーションの特性
自閉症の人は、脳の情報処理に関しては定型発達との違いがり、困難さも持ちます。言語指示やジェスチャーなどの理解の困難さがあったり、字義どおり理解、情報を理解して整理することが難しい特性があります。本人にとって曖昧な情報になってしまうと、見通しが持てなくなったり、混乱したりすることもあります。
●言語指示・ジェスチャー等の理解の困難さ
自閉症の人にとって言葉の指示は不安定な情報になります。特に曖昧な指示や比喩などに関しての理解は困難さを持ちます。またジェスチャーも曖昧で、想像して情報を理解することが難しいです。
「きれい」によりも5回洗ってや、10秒間洗っての方が良いかもしれません。
曖昧で複雑な情報は、図解したり、表にしたりして理解を促します
●超・視覚優位
自閉症の人はよく「視覚優位」と言われます。言葉指示よりも見えている情報の方を強く、優先することがあります。私は超・視覚優位だと表現します。視覚的な情報に関して安定して理解することが得意です。また、視覚的な部分を無視できないという特性もあります。
●字義通りの解釈
自閉症の人の独特な理解の仕方に『字義通りの解釈』があります。カルタでも多く紹介しているのがこの言葉通りの解釈です。言葉の裏の意味や比喩、慣用句などを言葉通りに解釈する特性です。
●受容コミュニケーションの指導・支援の方向性(書籍:自閉症特性解説の手引きより※)
- 本人が理解できる形態の情報で伝える。 (完成見本、手順の提示、ジグの活用、表、フローチャート/文章、図、絵、写真、具体物 等)
- 日課や活動の見通しを伝えるスケジュールなどを活用する。
- 一度にたくさんの情報を伝えない(情報量を個別化する)
- 情報処理のスピードにも配慮する(状態を見ながら待つ)。
- 抽象的な表現をひかえて、イメージできる具体的でわかりやすい情報の提示。
- 聞いた言葉を字義通りに理解することに考慮し、婉曲な表現はできるだけ使わない。
- 重要なことはチェックリストなどで書き出して提示する。
※書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』の【自閉症特性解説の手引き】では、特性シートの特性の項目をより詳しく解説しています。
●関連のリンクです
★青本『フレームワークを活用した自閉症支援』はこちらから(エンパワメント研究所)
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