Q:保護者の考えが、本人の実態から大きくかけはなれている。どうすればいいか?(いただいた質問に答えます)
A:保護者が注目している部分からはじめることが大事です!
多くの人がそうであるように、保護者も自分が注目していない部分に気持ちを注ぐことが難しいのです。
こちら側の提示が、どんなに専門的にも重要で意味のあることも、まだそこに注目されてない保護者にとっては意味のない部分です。
ここで専門家は、セオリー・オブ・マインドの困難さを生じます。
「自分が考えていることは、相手も同じように感じるはずだ!」
「自分は専門家で正しいのに、なんでこの保護者はわからないのか?」
という感じになります。これは大きく間違っています。
相手には違った考え方があるのです。違った部分に注目しているのです。それは当たり前のことです。
保護者が強く注目していること以外から始めることは、否定される状況になります。
どんなに現実的ではないとしても、保護者が注目している部分からスタートするのです。
たとえ間違った視点だとしても、まずその部分をアセスメントをするのです。
アセスメントの経過を伝えながら、保護者と意味ある視点に共通理解を深めていきます。
勘違いしないでいただきたいのは、保護者のニーズや願いを、すべて受容する必要はありません。
時には自分には違った考え方があることを伝えても構いません。
保護者の考え方を否定するのではなく、傾聴、そして尊重して寄り添っていきます。
人から言われて悟ることと、自分で気づいて自分で導きだしたことと、どちらが響くでしょうか?それは後者です。
保護者が自ら気づき、保護者の言葉としてでるように導くことが大切です。
保護者が自閉症や発達障害の特性を持たれている場合は、さらに工夫が必要です。
必要に応じては、視覚的な資料を活用する必要もあります。
私の実践では、ワークシートを使って情報を整理する場合もあります。
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