自閉症教育・支援において、特に幼児期の親御さんへのアプローチに関することについて書きます。
自閉症の人の中には教育・療育の中で、なかなか変化が見えにくい方もいます。
本当は確実に変化しているのですが、親御さん・家族の中には変わらないように感じる方もいます。(図参照)
そこで私が重視していることは、親御さん・ご家族の方にビジョンを見せることです。
そのための工夫としては以下の内容を心がけています。
- 継続的なアセスメントで伝える
- 変化を明確に伝える(例えば、視覚的な表や映像など)
- 自立のイメージを伝える(支援が必要だった部分が、支援が必要なくなった部分を伝える)
- 将来のイメージを伝える(いま丁寧にやっていることが、どのように将来につながるかを伝える)
- ある程度のプロセスを伝える(わかっている部分で、その後の計画を伝える)
- 「できない部分」よりも「できる部分」と「もう少しの部分」を強調する