●抽象度合いをシートにあわせる
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』で紹介する様々なフレームワークシートは、抽象度合いを把握することが大事になります(使い始めのときは、そのようなことを意識せずに書き続けていただきたいと思います)。
自立課題シートや氷山モデルシートは、とても具体的に書いていただきたいシートです。
しかし、特性シートは、抽象的すぎず、具体的すぎずの真ん中あたりの書き方になるようにすすめています。
●特性シートは軸になる計画(やや抽象的に書く)
特性シートを使い始めのころは、本人の様子も支援計画も具体的に書いて良いのですが、
慣れてきたら、この抽象的すぎず、具体的すぎずの真ん中あたりの書き方ができるようにトレーニングすることを期待します。
なぜならば、特性シートは1場面の支援計画のシートではなく、様々な場面での支援計画に影響を与える軸になるシートだからです。
これは書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』で紹介した3つの計画の視点で、
中核の計画が、具体的な計画に影響を受けた計画になるというものです。
特性シートに、「唾吐きの時の対応」について書いてしまうと、他の場面での応用が難しくなります。
そこで特性シートは、唾吐きに限定せずに「材料や道具を状況判断で位置を決めたり、調整することが難しい」とします。
そこで導いた「支援計画:材料や道具の置き場所を絵や印で指示する」は、唾吐きの支援でも「唾のはき場所を絵や印で指示する」と応用できるし、内職活動の「材料や道具の配置を絵で指示する」と応用できます。
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