「学校(事業所)ではできてますよ」「学校(事業所)ではしませんよ」の言葉を保護者はどのようにとられるでしょうか?
時には、その言葉が、保護者を不安にさせたり、突き放されたように感じていたりされる方もいるようです。
事実を伝えることは大事です。
しかし、事実を表面的な部分で伝えるのは、危険です。
その要因や、保護者の思いを考慮した表現が大事になります。
要因に関しては常に氷山モデルの視点も必要になります。
1つの場面での自立も、1つの場面での行動も、本人の特性と他の場面も含む環境の状況によって起こります。
自分たちの環境ではできてれば良い、自分たちの環境ではやってなければ良い、みたいに聞こえる文言は注意が必要です。
では、どのように言えば言いかは個別のケースで違うと思いますが、
少なくとも、学校や事業所、園であるかないかを伝えるよりも先に、コミュニケーションすることがあるのではないでしょうか。
「どんな場面でありますか(また、できてないですか)」
「その前後では、どんな様子でした?」
「学校(事業所、園)でも、もう一度、その視点で観察してみますね」
「今は、方向がわかりませんが、学校(事業所、園)でも整理してみますね」
「○月○日の懇談の時に説明する時間をとりますね」
その先に、
「学校(事業所、園)では、こういう手だてや工夫があるとできているようです(又は、このような時にその行動が見られ、こういう手だて、工夫をすると良いと考えています」
一刀両断で言い切るのではなく、事実を共通認識するために時間をかけコミュニケーションすること大事ですよね。
本日のまとめ<保護者との協働で重要なポイント>
【時間をかけコミュニケーションし共通認識を丁寧に進める】
● 6月14日 基礎講座『自閉症の特性理解と教育・支援』@佐賀・ぷれしゃすセミナー
● 6月28日 基礎講座『「気づき」と「できる」から始める自閉症支援』岡山県自閉症児を育てる会
フレームワーク2『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』先行予約受付中
【チラシ・FAX申込み用紙PDFはこちら】
※お届けは5月末から6月中旬になります。
※facebookページのIDがない場合も観覧はできます。ご覧ください。