以下はあるセミナーでの質問と解答した内容です。
Q:「みんないっしょ」でという視点が職場でつよく、なかなか一人での遊びが認められにくいのですが?
A:自分の立場で考えても、将来を考えても、「いつでもどこでもみんないっしょ」はナンセンスです。
「みんないっしょ」という視点から、いつでもどんな場面でもそれを子どもたちに強要することは、合理的配慮に反します。
まず、それを職場で再確認してはどうでしょうか?
例えば、支援者自身に置き換えるように周囲に話してみてはどうでしょうか?
一日中だれかと一緒に活動するということは、定型発達の人でも考えられないことです。それを無理に押し付けられることは苦痛です。
一人の時間は、どんな人でも保障されなくてはいけない部分です。
「みんな一緒が良い」の美学の押しつけは合理的配慮に反するとしか言えません。
多くの支援者は一人で音楽を聞くこともあれば、本を読むことがあると思います。
自分がやっていることを、自閉症の人に保障できないのはエゴです。
もう一つの視点ですが、将来、一人で遊べない人は、就職や公共の場所では生活することは難しくなります。
休憩時間に、常に誰かに話しかけたり、誰かと一緒に活動しないといけない人をみると、悲しくなります。
誰がそれを教えたのでしょうか?「みんな一緒が良い」の押しつけをしている方々です。
誰かと一緒に活動することは大切なことです。しかし、それは常ではありません。生活にはメリハリが必要です。
しかし、構造化をやられている人の中には、何でもかんでも個別個別、個室個室だと思っている人もいます。
それも違います。みんなの中で一人で遊ぶ設定、境界刺激のはっきりした一人の場所を共有で、時間差で活用する設定などもあります。
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