Q:兄弟がそろうと気持ちがかたぶって、してはいけないことが増える時があります。どうすれば?
A:時間と空間の境界の設定が重要です
兄弟姉妹で、どちらかが自閉症、又はどちらも自閉症の時に、混乱が起こる要因を考えてみます。
まず特性です。社会的な柔軟さが難しく、空間も時間も整理して考えることが難しくなります。様々な刺激に影響をうけ、目の前の事象に強く反応します。
それに対する家庭での環境を考えてみます。活動の中でも、また家庭全体でも境界が明確に整理されていません。兄弟姉妹がそろって時間や空間を共有する場面が多く、一人で活動する時間、場所が設定されてないこともあります。兄弟姉妹での活動、一人の活動に終わりがはっきりしてないことも、良い環境とは言えません。
特性を補う支援や環境調整が必要です。
兄弟姉妹での活動、それぞれの活動の時間と場所の境界が設定されていることが大切です。
その場の設定、境界が無いと「ダメっ」と言うことばかりを伝えることになります。
また、兄弟姉妹間で安全が確保できない、守られない設定になります。
しかし、時間と場所の設定があれば、「はい終わり」「ここはお兄ちゃんの場所」など肯定的に教えることができます。
そのことにより、兄弟姉妹間でも安全を確認することもできます。
気持ちが高ぶってからの終わりではなく、高ぶる前に終わりの設定をすることも重要です。また、日頃から落ち着ける活動を持つこと、習慣にすることも重要です。
言うのは簡単でなかなか実際はむずかしいのですが、参考にしていただければ幸いです。
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