報告が遅れましたが、先日、開催された神奈川県でのフレームワークセミナーが無事終了しました。すごく私が緊張していたのですが、多くの皆さんが楽しんで受講していただき、たくさんの質問と気づきをいただきました。今回は基礎ですが、さすがに神奈川はTEACCH研究会などの機会も多く、皆さんの課題設定もすごく良いものでした。いくつかのエッセンスがありましたが、随時紹介していきます。主催いただいた中井やまゆり園・三浦しらとり園さんの皆様、参加いただいた皆様ありがとうございます。
その研修会後いただいた2つの質問がありまして、お約束通りネットで公開します。今回1つ目の質問に答えます。
A:アセスメント「できる」「もう少し(芽生え反応)」「不合格」の判断基準がいまいちわからない。特に「できる」と「もう少し」の評価を誤ってしまいそう。評価者による差、評価者の経験による差も出てしまうのではないでしょうか?
Q1:差が出てもOKなのが書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』で紹介しているプロセスです
インフォーマルアセスメントは標準化されていないアセスメントですので、少し評価が曖昧に感じるかもしれません。標準化されたフォーマルアセスメントは最終的に数字化しますが、書籍で紹介しているインフォーマルアセスは「その課題がどうであったか?」が大事になります。そしてそれは継続的なものです
だから、その時の評価の判断が正確ではなくても、継続的なアセスメントと実践のなかで再浮上してくるはずです。あまり難しく考えないで継続していただくことが大事です。
ただ、標準化されてませんので、個人やチームである程度な合格のラインを年齢や特性等を考慮して個別に決めていきます。だから、ある人と別の人で同じ課題をして同じ状態でも評価は変わります。誰かと比較するのではなく、「その人にとってどうか?」を重視している評価基準です。
講義や演習でも触れましたが、このプロセスは継続的なものです。
Q2:「できる」と「もう少し(芽生え)」の評価にむけて
「できる」部分は、ある程度の指示だけで、自立的にできている部分です。ある程度の指示は、言葉の指示や自然な指示(詳しくはこちら)です。
このアセスメントの時に早い段階で過剰なプロンプトを出すと、評価が分かりにくくなります。ある程度まってある程度促す、ある程度促しが生じた場合は、「もう少し(芽生え)」の評価になります。だからある程度待つことも必要になります。
Q3:「もう少し(芽生え)」と「できない」の評価にむけて
その課題のイメージがなく大半の部分で促しが必要で、まだ「できる」になる方向に向かってないと感じたら「できない」の評価になります。
しかし、場合によって本来はてきる可能性があるが注目にないことでできない場合は注目を促したり、少し手だてを入れて観察してできれば「もう少し(芽生え)」の評価で注目や整理統合の支援の必要性があるとなります。
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