4月から自閉症の支援に関わり始める皆様!その研修を考えている管理者の皆様!書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』を活用した支援スキルアッププログラムをwebで公開します。これは昨年度も実施したコンテンツです。
個別支援計画の中で中核の計画としておすすめしている「自閉症・発達障害特性シート」の記入について、2~3週間、6つのステップの演習をご説明します。各自、又は事業所・地域で演習を実施して見てください。すでに私の所属する部署では、新しい職員で研修を始めています。前回は【ステップ1:自閉症の人の行動を書き出す】でした。今回は【ステップ2:自閉症の影響・知的障害と年齢の影響で分ける】になります。
一人の自閉症の方は、自閉症の影響だけれはなく、年齢や知的障害やその他の障害の影響を受けています。自閉症の教育や支援の上では、それらをごちゃ混ぜにいないで分けて考えることが重要です。ステップ2は、そのための演習です。ステップ1で書き出した行動(言動)を自閉症の影響と発達年齢(知的障害・年齢)の影響と分ける演習です。
【ステップ2演習の準備】
- ステップ1で対象の』自閉症児・者の行動(言動)を書き出した付箋紙
- 2種類のワークシートから使いやすい方を1枚(できればA4~A3で印刷)
- 筆記用具、赤いペン、付箋紙(2×5cm程度のもの)が必要です
- 書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』が必要です
- 可能であれば自閉症の特性に精通しているスーパーバイザーを決めてください
※このプログラムは書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』が手元にあることを前提で進めていきます。よろしければご購入ください。もちろん、購入されてない方にも、スキルアップのヒントになると考えています。
ワークシートは以下のうちの1つを活用してください。どちらでもOKです。
Aタイプ:自閉症の影響と発達年齢の影響の2つで分類(クリックするとPDFのワークシート)
Bタイプ:自閉症の影響と発達年齢の影響の強さ度合いで整理(クリックするとPDFのワークシート)
Bタイプの場合はステップ3で、上の範囲のイメージが必要です。
【ステップ2:自閉症の影響・知的障害と年齢の影響で分ける】
ステップ1で行動や様子を書き出した付箋紙を1つ1つ見ながら、次のように自問してください。
この行動や様子は本当に自閉症をもつことの影響なのか?自閉症の特性なのか?
その行動や様子は、知的障害をもつことの影響ではないか?
その行動や様子は、同じ年齢の人もおこる行動ではないか?
判断が難しい時には、頻度や状態を書いて見てください。
そうするとさらに分けやすくなります。ただ、この演習では無理に分けなくても良いのです。
Aタイプを活用した時の例です。
Bタイプを活用した時の例です。
ここでは3つのことを気づいていただきたいのです。
1.客観的に特性を判断する視点
2.自閉症の影響、知的障害の影響、年齢の影響をごちゃまぜにしないで分けて考える視点
3.自閉症・知的障害・年齢の影響を分けることの難しさ
この3つの気づきをもって次の演習に進みます。
では、次のアップまで上のプロセス、3つの気づきを整理してみてください。よければ周囲の人とディスカッションしてみてください。
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