熊本・九州の皆様、すごく心配しております。いつも災害時には自分の無力感を感じます。まだまだ、安全確保が最優先と思いますが、変化があった日から意識して欲しポイントを東日本大震災時にまとめましたので、余裕が無いと思いますが、参考にしていただければと思います。大きい変化があった時に、視覚的支援を始めることにはデメリットがあります。すでに視覚的支援を進める記事が広がっていますがご注意ください。
災害時の自閉症児・者の支援について書いてます。緊急時に、そのような余裕がないというご意見もあると思いますが、少しでもイメージを作っていただきたいと書いています。
まずはこちら【災害時避難所での重要な3つのポイント/自閉症・発達障害児者の保護者・支援者の皆さんに】をご覧ください。
●自閉症の人は自由で曖昧な時間が苦手です
自閉症の人は、自由で曖昧な見通しの無い時間が得意ではありません。災害時 避難所等では活動がなく、曖昧で見通しが無い時間が長く続きます。そのことに影響して不安に感じたり、混乱が続く場合があります。
ネット上では「やっていいこと、やっていけないこと」を視覚的に提示するという書き込みがあってますが、災害時はやっていけないことはいっぱい増えますが、やっていいことが具体化しません。
そこで、できる範囲で具体的な活動設定していただきたいのです。避難所等によっては、物が無いなど難しい部分もありますが参考にしてください。やれる部分で工夫して、具体的な活動を設定して欲しいのです。
●活動を具体化する視点
活動の具体化としては、余暇になる活動もですが、ゲームなどの活動、お勉強のような課題、役割=仕事、など幅広く考える必要があります。しかも、材料も少ないかもしれませんので工夫が必要です。
下のスライドは1つのアイデアです。また、ヒントになる写真やスライドを提示しますので、参考にしていただいて避難所等にある段ボールやペットボトル、使い捨ての割りばしなどを利用して活動を設定してみてください。
以前更新の記事【余暇を広げる視点(参考資料あり)】も参考にしてください。
http://bouzan-note.com/jiha/2816.html
>>>簡単な役割も具体的な活動になります
>>>書籍で紹介した課題です
>>>興味関心とこだわりの活用の視点も必要です
意味ある活動を探すよりも、できる部分で活動を設定することが必要です。
●こだわりを活用する視点
自閉症の人のこだわりは緊急時でも、緊急時こそ、できるだけ活用して欲しいのです。こだわりを活用する利点をリストにしました。
- こだわりは強く注目している
- ダメ(NO)よりも、良いよ(YES)で伝えられる
- 「○○します」の具体的な指示で伝えられる
- 活動を発展できる
- 本人のことを肯定的にみられる
認めにくいこだわりが少し変化して活用してみると良いです。
例1)物の配置のこだわり→物を配置する役割
例2)1つの活動を繰り返す→繰り返しの作業
※すいません、あまりいい例が浮かびません。また浮かんだら紹介します。