幼児・学齢期の事業所・学校では、今の時期に家庭訪問等を実施されていると思います。
私は、「家庭訪問」では懇談と同じではなく。。。。家という場所での作戦会議の場所と位置付けています。
私が仕事をしています『児童発達支援センターぐるんぱ』でも多くのコンサルテーション先でも、スタッフと保護者の皆さんにも。。。。この視点で共通したイメージを持っていただいています。
各種懇談や支援ミーティングではイメージしにくい家の環境のなかでニーズを確認し、環境をイメージした上での家庭での療育・支援の方向性を確認することにあります。
その時には上のスライドにあげました3つのポイントを大切にしています。1つ1つ解説いたします。
●お家の環境をつかって作戦会議をする
療育・支援は現場で行われている
→だから家の環境をつかって作戦会議をします
机上の空論、言葉のやり取りだけで、家庭での状況を確認と環境設定・支援の変更の提案をすることは困難です。具体的に環境であるお家を利用して、状況の確認をして、環境設定や療育・支援の共通認識を進めることが大切です。
例えば、保護者が気になる行動も実際にどのスペースで、何を切っ掛けに、どのようにしているのか?そして、そのあと保護者がどのように支援や反応をしているのか?を確認していきます。その上で、お家の環境での工夫をお伝えしたりもします。※
※無理に解決することが家庭訪問の目的ではありませんので、勇気を出して事業所、学校に持ち帰ることも大事です。持ち帰る時には、「しばらく様子をみましょう」ではなく、「他のスタッフと一度検討して、次回の懇談でお伝えします」と必ず返答する時期を決めます。
●境界を確認する
空気で感じる境界を分かりやすくすることが第一歩
→境界を確認します
家庭での支援で、まず重要なのが、保護者が理解していても本人には伝わっていない見えない境界を明確に確認することです。その上で、その見えない境界を見える形にすることが重要なんです。
例えば、兄弟と遊ぶ時の境界、ご飯の時の本人の場所の境界、着替えの場所の境界などを確認します。
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●お家にある物を使うことを念頭に環境アセスメントと確認
お家では、環境設定・支援のための設備、材料が多いわけではありません。
→お家にある物を使うことを念頭に環境アセスメント・確認
家庭では、事業所や学校等のように設備や材料があるわけではありません。しかし、新たに保護者に何か準備していただく前に、お家の中にある物の活用を考える必要があります。その上で、家庭訪問の時に環境のアセスメントと保護者との確認が必要になります。
例えば、家具の配置、余っている棚やマット、カゴなどを確認します。もちろん、家庭はプライバシーに気を配る必要もありますので、環境のアセスメントの目的を伝えて進めることが重要です。
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