●このシリーズの主旨
人生・生活では、その後に影響を与える大きな出来事が起こります。それはどんな人でも、そのことで混乱し、見通しを失います。
自閉症の人は変化の『対応の困難さ』や『時間や空間の整理統合の困難さ』等により、その大きな出来事は想像を絶する波となり、見通しを失い、そして不安や混乱を与えます。
本来、私は大きな変化に備え、日頃から変化・変更などを伝える習慣を持つことを重視します。しかし、311、熊本、鳥取などの地震、そして想像を絶する事件が起こった今、予防的対策を先にお伝えするのではなく、すでにおこった後の支援の方向性を数回に分けてお伝えします。
●どこの場所にいれば良いかを明確にする
大きな出来事がおこった時に、まず大事になる見通しが「自分はどこにいて良いのか?」の部分です。
これが明確ではないと、自分がどこにいていいのかわからず混乱したり、うろうろしたりといった状況になるかもしれません。
大きな出来事の後には、その周囲の状況の混乱が起きています。社会的な渦になります。その中かでは自分がどこにいれば良いか、何をしていいかがわからなくなります。
そこで、本人のいて良い場所を決めてあげる支援が必要になります。
例えばマットと引いたり、ちょっと家具を借りたりして境界を明確にします。
●境界を明確にする
自分のいていい場所を明確にするためには境界を明確にすることが重要になります。
ただ場所を決め、準備するだけでは、「どの範囲にいればいいか?」「人から邪魔されないのか?」の不安が高まります。そこに明確な境界があることで安心と自信が高まります。
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