【記事についての注意点】
この記事の内容はいくつかの実践例からまとめた現時点(2020年12月)でのイヤマフ導入の基本プロセスです。
今後も更新を重ねていきます。その都度再アップします。また、あくまで基本ですので個別の工夫が必要です。
マスクや健診にも応用できますが内容の調整が必要です。
【基本の考え方】
感覚の特異性での配慮、特に過敏さへの対応の基本は。。。
配慮→自己調整・防衛の順序で進める。
【事前に用意する物】
・本人に合ったイヤーマフ
※なかなか難しいので幼児用で発達障害用のイヤーマフをいろいろ試してみる。保護者から評判を聞いたりする。※事業所・法人内でお試し用を購入して、そちらで試す。
・イヤーマフを入れるケースに本人がわかるイヤーマフの指示(写真や絵)を貼ったもの
・指示カード(本人がわかる指示:写真や絵)※具体物タイプの人は写真でためす
●イヤーマフを教えるプロセス
STEP1:1対1で練習する
指示カードを見せながらイヤーマフを渡す。自分でつけられなかったらサポートしてあげる。
嫌がったら・・・無理強いはせず、ケースをみせて終わりにする。
嫌がらなかったら・・・次に進む
STEP2:指示でイヤーマフをつける、指示で終わる(外す)練習をしていく
1) 1対1の勉強の時間で、ある程度の時間(1~2分でもよい)を決めてつける。
その間は、活動してもいいし、しなくてもいい。
2) 日によって時間や終わり方のパターンを変えてやってみる
※イヤマフは1対1の場所でつけるのではなく、指示があるときだけにつけるよう練習する
ここまで、自立的にできるようになったら準備完了、STEP3へ。
【注意】本人が外したがったらおしまいにし絶対に無理強いしない、ポジティブにつける時間を増やしていく
STEP3:必要な場面(集団の場面など)で練習する
1) 最初は本人が必要な場面ではなく指示でつける
2) 耳ふさぎが多い場面や支援者がイヤーマフがあったほうが過ごしやすいだろうと思う場面でつける
3) スケジュールにつけていい時間を示してつける
※一日の中で外す時間を設定する
※個々の状態にあわせてつける時間の検討を重ねる。一日中つけるのはしない。
※状況によっては、指示ではめる→指示で外すを中心にしてもいい
●自己調整・防衛
STEP4:表出コミュニケーションのツールで要求してつける
コミュニケーションボードなど、表出コミュニケーションのシステムを活用する。
※設置例
a) 各場面のコミュニケーションボードにカード(リスト)を設定する方法
b) 本人が持ち歩く代替コミュニケーションに入れる
STEP5:自己管理
・自分で必要な時にとって、不要な時に外す
・自分で管理(整理)できる
この記事は静岡県のエシカファーム・ドリームケアふぃるさんの熱海市児童発達支援センターの皆さん、園児、ご家族の方のご協力がありつくることができました。ありがとうございます。
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