『NPO法人陽だまり』は、代表の伊藤理事長、私のトレーニングを受けた療育・支援のコーディネートの村岡さんをはじめ真摯なスタッフが、鹿児島県霧島市国府で児童発達支援事業、放課後等デイサービスを運営されています。
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』及び「生活デザイン思考の支援計画」を中心にして、スタッフ研修、利用者のアセスメント及びプランニング、さらに再調整を実施しています。自閉症教育・支援フレームワークはアセスメントやプランニングにとどまらず、地域啓発にも活用し、年間で数回の霧島市の助成金も活用してフレームワークのセミナーを企画しています。
事業開始して1年弱とは思えない、自閉症・発達障害に特化した環境設定のある児童発達支援事業の事業所です。
自閉症教育・支援フレームワークを活用したアセスメント
目的はやはり自立(自立エリアでの様子)
年回数回実施しているセミナーの様子
【年齢にあわせた課題設定】
陽だまりでは、「TEACCHのトライアングル・エフェクト」を参考にしながら、幼児期から学齢前期では基本的な概念や行動、遊びを中心にした課題設定で、学齢後期のお兄ちゃんたちは、将来のトップダウンの視点にたった機能的スキル、特に職業・生活スキルやコミュニケーションスキル、対人関係のプログラムを設定しています。
幼児期から学齢前期の基本となる概念等の自立課題の例
学齢後期、移行期の機能的スキルと自己認知のための準備学習
【将来の生活にとって重要なことをスモールステップで】
陽だまりが丁寧にやっている部分では、将来の生活習慣に重きをおいたスモールステップでの療育・支援です。
例えば、将来の医療機関への健診や治療を目指して、事業所内で触診のような動作や、口の中をスタッフがのぞき込む、歯ブラシ等を口に入れる、注射器のおもちゃをあてるなど、ステップ踏んで経験させています。もちろん、経験する時には、視覚的な見通しで終わりを明確にして実施います。実際の通院に移行したケースも出てきています。
健診の手順を使って経験→習慣化
【境界を明確にする構造化された指導】
陽だまりでは、限られた物理的環境を工夫しながらも、自閉症児にとって明確な境界を上手に設定しています。具体的にはパーティションやライン、カーペットなどを利用して、境界を明確にしています。そのことにより、利用児の多くが早い段階から境界イメージをもって、スケジュールと合わせて見通しをもって行動することが増えています。
明確な境界のある環境設定(上2つ:幼児期・学齢前期、下;移行期)
もちろん、物理的な境界だけではなく、終わりの提示、スケジュールなどを利用して「時間の境界」「今は何の活動で」「次は何の活動」「関係の無い活動は何」などを視覚的に伝えています。
個別化されたスケジュールやワークシステム
境界をはっきりすることで、多くの利用児が場所の意味、活動の意味、行動の意味を学ぶことができます。
様々な個別化した視覚的な手順書
【主なコンサルテーション内容】
数人の利用者の様子を観察して、個々のケースのカンファレンスと、その事例から想定される事業所全体の課題を整理し、次のステップの課題と方策を整理しています。
スタッフがフレームワークを活用したアセスメントや療育・支援をしている場面、保護者に説明して場面を観察し、各スタッフの次の課題を含めてフィードバックしています。
つまりコンサルタントである水野の役割は、スーパーバイザーであり、利用者の代弁者であり、トレーナーになっています。
コンサルテーションの風景と水野デザインのロゴです!
<特定非営利活動法人 陽だまり 基本情報>
ライフサポートセンターこくぶ
児童発達支援事業
放課後等デイサービス事業
【NPO法人陽だまりの理念】
~地域と共に~
・地域において自閉症・発達障がいの方々が有意義に自立的に生活をおくることを支えます。
・保護者や地域の様々な機関と協働しながら、陽だまりの役割を意識し、地域の一つのピースとして活動します。
・継続的に研修(内部・外部)に取り組み、専門職として研さんすると共に、地域への自閉症・発達障がいについての啓発に努めます。
【対象児】
・就学前児童 ・就学後児童(小学生~高校生)
・利用に際してはお住まいの市町で発行された受給者証がいります。
【利用日】(年末年始、お盆等変更有ります)
月~金→通常療育セッション
土(月2程度)→(午前)保護者療育セッション
(午後)余暇療育セッション
さつま町に住んでいます。
子供が、7歳、5歳、4歳の子供の母親です。
7歳、4歳の男の子が、自閉症スペラクトと診断されました。
来年3月に国分に住居を置くんですが、子供の療育施設を探しています。
見学や説明を聞く事出来ないでしょうか?