*まずは自閉症の特性を軸にする意味の記事をご覧ください!
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』で掲載の『自閉症・発達障害特性シート』を多くの皆さんに活用していただきたいと、項目の【特性】について解説をしていきます。より深めていただくために【特性カルタ】と【特性シートの記入例】も掲載します。本日は『記憶の維持の困難さ』です。
●「うちの子は記憶力いいの??」
よく保護者から「うちの自閉症を持つ子は、記憶がいいのか?悪いのか?」という質問を受けます。よく話を聞いてみますと、辞書や本をまるで写真にとったように記憶しているのに、さっき言ったことがすぐ消えることがあるということです。これは長期記憶と短期記憶・作業記憶の特性の部分になります。自閉症の人の中には見たもの経験したものを鮮明に覚える長期記憶の特性を持っていて、一時的に記憶する作業記憶、短期記憶の維持が難しい人がいます。この2つの側面が保護者や周囲の人を驚かせ、混乱させます。
●記憶の維持の困難さ(短期記憶・作業記憶)
自閉症の人の中には一時的な記憶が難しい人がいます。一時的な記憶としては、短期記憶と作業記憶があります。ざっくりと解説します。
短期記憶は指示されたこと、学んだことをある程度の時間記憶している部分です。
作業記憶は指示や考えを短時間記憶しながら様々な同時処理をす力になります。指示や一時的に考えたり覚えたことを一旦記憶の箱に置いて、必要にあわせて活用することができます。
それらの一時的な記憶が苦手な人がいらっしゃいます。すべての自閉症の人に共通わけではないようですが、高機能の人の中にも作業記憶がの苦手な人がいらっしゃいます。
そもそも記憶の維持が難しい人もいますし、刺激や情報の影響で記憶の維持が難しい人もいます。特性シートではどちらも『記憶の維持の特性』の欄に記入します。
*特性シート記入例:何かの移動中に自分がやっていること、やろうとしていることを忘れることがある。シート参照)
*特性シート記入例:相手からの指示を記憶することが難しく記憶を補う必要がある(シート参照)
【記憶の維持の困難さの指導・支援の方向性】
- 記憶の維持をお互なうための視覚的指示、リマインダを活用す
- スケジュールや手順は確認しながら進められるように工夫する。
●関連のリンクです
★青本『フレームワークを活用した自閉症支援』はこちらから(エンパワメント研究所)
★緑本『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』はこちらから(エンパワメント研究所)
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