【30分インターバル記録】・【15分インターバル記録】公開しました。ご活用ください!(ワークシートのページはこちら)
コンサルテーション先の事業所さんより、「日頃の実態のエピソードの記録を細かく書いてはいるがなかなか活用できてない」 という声を聞きます。
現在、療育・支援の分野では、個別支援計画の根拠と効果測定が必要になっています。
『フレームワークを活用した自閉所支援』では、行動支援の根拠と効果測定の記録としては「氷山モデルシート」※1「行動支援シート」※2があります。
今回は私のチーム及びコンサルティ、実践研究協力者・事業所でよく使うもう一つのシートを紹介します。
この基本はABA(応用行動分析)の諸先生から教えていただいたインターバル記録です。。
インターバル記録は、シンプルな記録です。
ある時間帯でのその事象(行動)が起こったか起きなかった、または回数をチェックする記録です。
療育・支援の現場で重要なのは継続できることが重要です。
そこで、福祉の事業所内で支援しながらの記録、少ない人員配置でも取り掛かりやすい記録として15~30分のインターバル記録をおすすめします。
もしも、回数までチェックのが難しいのであれば、「あったか」「なかったか」だけをチェックすれば良いと思います。
この15分、30分のインターバル記録をとることで、何らかの情報を知ることができます。効果測定も見られることもあります。例えば以下の視点で確認します。
- 事象(行動)にある程度の規則性があるか?(曜日・時間)
- 他の活動や状況の影響
- 数か月後に同じアセスメントをとって変化を見る
※まずはワークシートを(エクセル形式)をダウンロードしてください。
【使い方1:継続記録】
毎日の記録として継続的にアセスメントし記録をとります。私のチーム及びコンサルティ、実践研究協力者・事業で多いのがこの方法です。
あまりチェック項目が多くなると記録に追われて支援に影響を与えますので2~3程度(例:破壊・睡眠・投薬)が良いと思います。
【使い方2:ベースラインと効果測定】
ある期間の状態を介入前のベースラインとして記録し、介入後に同じ条件で効果測定として記録します(これについてはABAの参考文献で少し勉強が必要になります)。
【様式について】
様式はある児童発達支援事業所の設定で時間帯を記入しています。その時間帯に関してはデータを修正して活用してください(24時間の記録で保護者と協力して記録している事業所もあります)。
最後に一言、大事なことは数か月に一度のサンプルでも構わないので、継続することです。
【参考になる文献】
■対人支援の行動分析学―看護・福祉職をめざす人のABA入門(西日本法規出版)服巻 繁、島宗 理 著
■発達障害児者の問題行動―その理解と対応マニュアル(エンパワメント研究所)志賀 利一 著
※1:行動の要因と活用資源を書き出してアセスメント・計画を行うシートです。
※2:いくつかの活動がある外出・イベント・行事などの行動と支援のアセスメント・計画を行うシートです。
【対人支援の行動分析学―看護・福祉職をめざす人のABA入門(西日本法規出版)服巻 繁、島宗 理 著】
【発達障害児者の問題行動―その理解と対応マニュアル(エンパワメント研究所)志賀 利一 著】
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