自閉症支援で花を咲かせ果実が実るためには(成果を出すためには」)、
まずは種をまき、水と肥料をやり続けなければいけません。
支援者の中には明日にも花を咲が咲き、果実が実るのを期待する方もいらっしゃいます。しかし、それは良い結果にはつながりません。
アセスメントもプランニングも実際の指導や支援も、まずは種をまき、継続していくしかありません。
●種をまき水と肥料をやり続けるプロセスとは?
では、自閉症支援の中で種をまき、水と肥料をやり続けるプロセスとはなんでしょう。
私が大事にしているのは、まずはアセスメントです。しかも継続的なアセスメントです。
目の前の実態だけ観察しても表面的な情報で、とりあえず支援するのではうまくいきません。
目の前の実態をアセスメントし、記録し続け、プランニングに足りない情報があれば、さらに意図的なアセスメントを実施して、必要な情報を整理します。
例えば、課題を達成するためには、本人にわかる視覚的指示が必要で、本人にわかる視覚的指示の情報がなければ、追加で意図的に「絵が分かるか?写真が分かるか?文章がわかるか?」などのアセスメントする必要があります。
プランニングも一度実施しても上手くいかなったら、「何がうまくいかなかったか?」「うまく言った部分は何か?」などを考え支援を調整(再構造化)していきます。そして再度実施して、その調整を繰り返していきます。
アセスメントとプランニングと実際の支援を繰り返していことが、すべて本人の有効な情報の積み重ねになり、それが継続的アセスメントになります。
●フレームワークシートも種まきと継続が大切
書籍『フレームワークシートを活用した自閉症支援』でも紹介したフレームワークシートも、種をまき、水をやり肥料をやり続けることで活用できるシートになっていきます。
よくセミナーなどで「なかなか正解が見つからない、書けない」と質問をうけます。
この視点がフレームワークシートの目的からは離れことになります。
フレームワークシートは正解を書くシートではなく、書けることを書き続け、最善につなげていくシートなんです。
いきなり花や果実を求めるのではなく、フレームワークの畑を耕し、種をまき、水や肥料をまいて、時には必要ない草を抜いて(すごく重要)、花や果実を育てていくのです。
●「何からスタートすればいいのか?」の皆さんは是非、基礎講座・基礎セミナー!
畑を耕し、種をまき、水や肥料をまいて、時には必要ない草を抜いて(すごく重要)、花や果実を育てていくのが大切なことわかっていただけましたか?
しかし「何からスタートすればいいのか?」と感じた皆さん、是非、機会がありましたら、まずは基礎講座・基礎セミナーを受けてください。
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』のエッセンスを凝縮して、「現場でスタートできる」情報を盛り込んでいます。
基礎講座はフレームワーク全般を広くイメージしていただく研修で、基礎セミナーは、自立支援、行動支援に絞り込んだ研修です。
現在は佐賀と対馬(長崎)での研修だけですが、決定しだい随時案内を更新します。
また、各地域開催での開催のご要望がありましたら「お問い合わせ」のフォームからご連絡をお願いします。
●6月19日の対馬での基礎講座に関してはこちらをご覧ください
※無料のメーール会員登録はこちら。記事の更新やメール登録者限定コンテンツのパスワードもお知らせします。
Amazonでの購入ご希望の方は下のリンクからお願いします。
Facebookページはこちら
facebookページ ※facebookページのIDがない場合も観覧はできます。ご覧ください。