書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』で大事にしているフレーム(基本の枠組み)は実際にさほど多くないんです。
「ちょうど手で数えられるぐらい」とよく言ってましたので、おもいきってスライド作ってみました。
ちょうど手をひらいてイメージできるフレームを紹介します。
【氷山モデルの視点で考える】
やはり常に氷山モデルの視点で考えることが大切です。自閉症を持つ本人の行動、自立、気づき方、考え方は、水面下の要因に影響を受けています。このコンテンツでは、手を下向きにして氷山に見立てています。
関連記事:自閉症症の人の気になる言動には理由があります(氷山モデルで考える)
実践で活用するシート:氷山モデルシート※こちらから
●自閉症の特性で考える
常に自閉症の特性で観察し・アセスメントして、支援の方向性を考察続けることが大切です。様々な課題となる行動の理由や自立できない理由が特性が関連しています。書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』では、特性をまとめるシートと、参考になる『自閉症・発達障害特性解説の手引き』が入っています。
関連記事:自閉症特性かるたで特性の理解を深める(まとめ)
実践で活用するシート:自閉症・発達障害特性シート※こちらから
●環境で考える
課題となる行動の理由や自立できない理由は、特性と環境の相互作用で起こります。支援者は環境を工夫したり、整理することが重要な支援になります。書籍では、氷山モデルシートで、環境と特性を書き出し整理します。
関連記事:自閉症症の人の気になる言動には理由があります(氷山モデルで考える)
実践で活用するシート:氷山モデルシート※こちらから
●できる部分・理解している部分のアセスメント
できている部分・理解している部分(情報)をアセスメントすることは大切です。できている部分・理解している部分(情報)は活動や課題の中で活用する部分です。また、「できている」部分は支援をしないで見守る部分でもあります。
●もう少しの部分のアセスメント
もう少しでできそうな部分、気づきはじめている部分、合格の方に向かっている部分をアセスメントすることは大切です。この部分は、本人の課題になる部分であり、教えることができる部分になります。
合格でも不合格でもないもう少しの部分を、TEACCH自閉症プログラムのフォーマルアセスメントPEP-3やTTAP、またインフォーマルなアセスメントでは芽生え反応と言います。書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』のインフォーマルなアセスメントでもこの視点を引用しています。
●できない部分・支援が必要な部分のアセスメント
できない部分、支援が必要な部分をアセスメントすることは大切です。できない部分は、課題にしないで支援を考えます。支援の必要な部分を整理するためにもこのアセスメントが重要です。
関連記事:「教える部分か?」「見守る部分か?」について
実践で活用できるシート:自立課題シート・自立課題アセスメントシート※こちらから
●時々手を下に広げ思い出してみてください
行動支援でも、自立支援でも、自己認知支援でも、様々な自閉症の人に関連のある支援の多くが、上記の部分が重要になります。もちろん、その他の視点もあると思いますが、支援現場でまずは上記の部分を重視してください。
ぜひ、時々、手を下にひらいて思い出してみてください。
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