自閉症lifeHackは自閉症教育・支援でのアイデアを紹介します。
進級や進学・引っ越しなどの生活場面の移行支援について書いています。(1~3はバックナンバーを確認ください)
今回は【移行後の生活・環境設定イメージを持つこと】についてです。
生活移行は、具体的な生活が終わり、次の移行した先での具体的な生活がはじめります。
当たり前のことですが、具体的な生活の移行のイメージを持たれていないことで、うまくいかないケースがあります。
前の生活を一旦リセットして、そして少しずつ新しい生活を作っていくイメージが、
活動も、具体的な環境設定も、「おいおい、少しずつ」というイメージになってしまって、
移行した1日目が、見通しを持てない、曖昧な時間と空間になってしまい、自閉症の人にとって困難な1日になってしまいます。
具体的な活動設定は、少しずつではなく、1日目であることを、是非意識して、
1日目からの具体的な設定になるように準備を進めてください。
※尚、移行後の視覚的な手立てのタイプと活動内容は、移行前のものより、より具体的な方が望まれます。
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』には、新しい場面での環境設定を確認できる「セットアップ・チェックリスト」があります。また、その他にも以下のような内容があります。
- 環境設定の確認ができる『セットアップ・チェックリスト』
- 構造化の確認ができる『構造化・支援シート』
- 生活内容(生活シナリオ)を書き出し、そこに支援を書き込む『生活支援シート』 など