支援者が自閉症の方の支援を続けるために押してはいけないスイッチがあります。
■一生懸命やらなければならない
一生懸命で余裕のない支援は、自閉症の方の総合支援のイメージが持ちにくくなります。
本人の状態にばかりに注目しすぎると余裕のない一生懸命支援しかできなくなります。特性を意識した科学的な柔軟な支援が必要です。
■ 人の人生を他人が決めていいのか?
(本人の日課や生活内容を決めていいのか?自由でいいじゃない)
時間や空間を整理することの困難さをもつ自閉症の方を支援する上で、生活デザインをサポートしたり、スケジュール等を整理した状態で提案することは必要な支援です。
また多くの人間が他の人に自分のデザインに関してのサポートをうけています。
この『人の人生を人が決めていいのか?』のスイッチを押してしまうと、曖昧な提案しかできなくなり、本人の意味ある人生に導くことが難しくなります。
■ 様々な行動面の課題はなかなか解決できない
最初からなかなか解決できないイメージは具体的な支援イメージを阻害します。
何らかのゴールイメージを持つことが支援者には必要です。
とくに自閉症支援において、曖昧でわかりにくい少しずつの介入は混乱を招く場合があります。
■ 自閉症支援は特定の人しかできない
自閉症の発症率を考えると特定だけしかできない支援体制ではうまくいきません。
日本の体制を考えると2次、3次機関といわれる一部の施設、一部の専門家の支援では地域の自閉症の支援体制を築くことはできません。
1次窓口、もっと身近な窓口の方、事業所の支援者、ヘルパーの方も、自閉症支援の担い手になってきます(もちろん一定のの専門性が必要になり、そこが地域の課題です)。
■自閉症だけ特別扱いしていいのか
特化した支援と特別扱いをわける必要があります。
自閉症だけでなく、どんな障害の方も特性に応じた支援をすることが大事です。
これまで自閉症・発達障害は特化した支援が実現しませんでした。
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