自閉症支援スキルアップ 演習2です。
今回は「できること」を書き出してみる演習です。
支援者は、どうしても苦手さや困難さが目につきます。
それも大事なことなんですが、それだけでは支援の方向につながりません。
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』の中のフレームワークシート※の多くが、本人の「できること」を書き出す部分があります。
そこで、演習2は、書籍や資料を参考にしながら、「できること」を書きだすものです。
まず、下記のシートを使って、一人の対象の方の「できていること」を書き出してみてください。記入例も載せていますので、思いつくまま書き出してください。
※画像をクリックするとPDFの資料が出ます。印刷して書き出してみてください。
ワークシートの下にも、記入例を掲載していますが、下の資料も参考にして、できることを書き出してみてください。
【書き出す時のポイント】
・できる、使える、わかる等、私たちからの視点で簡単なことも書き出してください。
・興味関心は、「できること」ではないこともありますので注意してください。
・思いこみではなく、何回実施してもできること、どんな場面でもできることを書き出してください。
【次のステップ】
・できていることは、是非、生活の中で活用してみてください(例:手順書で写真を活用する)。
・できていることは、量や質、場面や内容を変えるなど、発展してみてください(例:100ピースのジグソーパズル→200ピースのジグソーパズル)。
・書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』の個人情報シートに追記してください。
・書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』の自立課題シート、氷山モデルシートなどの参考資料としてください。
・新しく発売予定の『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』には、今回の情報をもとに短期目標を立てる流れを解説しています。
※踏み込んだステップには、書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』と発売予定『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』をご活用ください。
自閉症の人は、1つのことが弱みでもあり、強みでもある部分もあります。
例えば、「こだわりが強い」となると弱みでもありますが、「1つに集中できる」となると強みになります。
「できること」を書き出す時も色々な角度で考えてみてください。もちろん、思いこみで、何でもプラス思考で考えると、できないことを無理に活用することになりますので注意してください。
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