フレームワークシートの中の氷山モデルシートは、特性と環境、さらに本人の気づき・学習したことの影響の相互作用を重視しています(資料1)。
もう少しイメージを持っていただくために活用例を紹介します。
資料2は氷山モデルシート記入のイメージです。
記入された氷山モデルシートをシナリオとして、保護者や関係者に解説をすることをおすすめします。
資料2をシナリオとして保護者に伝えてみます。
「”お母さんが気にされている「唾を色々なとこに吐いてしまう”行動は、
1つは自閉症の特性として、理解することの困難さや、場所を整理し考えることの困難さによってどこに唾を吐いて良いのかわからないことから起こっている行動と考えられます。また、自由時間に唾が多いようですので、曖昧な自由時間を過ごすことが難しいことも特性の要因として考えられます。
それに付随する周囲の状況・環境として、唾を吐いて良い場所が指示されてなくて、自由な時間の設定が多いことがあり、そのことも要因として考えられます。
すでに、唾を床にはくイメージが強く、習慣になっていることも支援の難しさになっています。
本人の特性と環境の要因を整理して私たちが立てた支援の計画は2つです。
1つは、唾を吐く場所を、Aさんが得意な絵の理解を活用して見える形で提示してみようと思います。まずは流し台で実施して経過を観察してみます。
もう1つは自由時間を具体的の設定として、感覚的な活動と具体的な手芸などの活動を準備しようと考えます。今回、数の記録をとっていますので、次のモニタリング時にも同じ設定で数かを確認して効果があるかを観察し、お伝えします。」
いかがでしょうか?参考になりました。
繰り返し書き出し、考え、シナリオにしてみることで氷山モデルシートの支援計画を立てるスキルが劇的に変わることがあります。
間違っていても。考えがまとまらないから書けないはプロセスが間違いです。まず書く、次に考えるです。
是非、氷山モデルシートを実践や研修書籍『フレームワークを活用した自閉症支とセットで活用ください。
氷山モデルシートはワークシート集ページからダウンロードできます(こちら)。
※活用、記入に関しては書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』(104~105頁)を参考にしてください。
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