●個別化は重要だけど・・・
自閉症や発達障害の人にとって個別化は重要です(詳しくはこちら)。
しかし、事業所や学校で個別化した対応だけで進めることは、人員的にも環境面でも現実的ではありません。
では、個別化に目をつぶるのでしょうか?
それも問題です。
そこで重要になってくるのは、事業所や教室の状況にあわせて、個別の設定とユニバーサルな設定を設定します。
とくに保育所や幼稚園など統合の環境の中では、クラス全体の環境設定や手だてなどのユニバーサルな設定と、その中の特定のお子さんに対する個別の設定のバランスが重要になります。
●ユニバーサルな設定
ユニバーサルな設定は、クラス全体のどんな子どもにとっても良い影響を与える支援や環境設定になります。
全体の環境設定が、個々のニーズの支援につながる工夫になります。
●個別の設定とは
個別の設定は、個々の特性にあわせた特定の子どもに対する支援と環境設定です。
ユニバーサルな設定では対応できない、個別のニーズに対しての支援や環境の工夫が必要になります。
●ユニバーサルな設定と個別の設定の両面が必要です。
ある教育などの現場では、「ユニバーサル設定やっているから、個別の設定は必要ない」という言葉や雰囲気が伝わってきます。
現状を見ると、重いニーズを持つ方にあわせたユニバーサル設定ではなく、一部の方に我慢してもらうユニバーサル設定やほどほどのユニバーサル設定なっているように感じます。
そもそも、どんな子にも対応できるユニバーサルな設定は無理があります。
それぞれのクラスの状況にあわせたユニバーサルな設定と個別の設定の割合、状況が変えていくことが現実的だと思います。
【ユニバーサル設定と個別の設定のイメージ】
上の図のように、対象のお子さんの人数や認知レベル、クラス全体のお子さんの状態にあわせて、ユニバーサルな設定を多くしたり、個別の設定を多くするイメージです。
書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』の75~79ページでは、
学習の支援として、教室全体の設定と個別の設定をさらに詳しくリストを書いています。
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