自閉症・発達障害の人への合理的配慮を目指す時に、根拠と支援計画を書き出すことの重要性を前回書きました(詳しくはこちら)。
●まずは自閉症・発達障害の特性を書き出す
次に考えなくてはいけないのは、「何を書きだしておくか」が重要かです。
まず重要なのが、合理的配慮の根拠となる自閉症・発達障害の特性になります(他の障害種では、それぞれの障害の特性です)。
自閉症・発達障害からどのように影響を受けていて、どのようなニーズを持っているかを書き出すことが重要です。
定型発達の人や他の障害種の人との学習様式、行動様式、認知等の違いを書きだし、それについての指導・支援の方向性を記します。
その資料がないことは、合理的配慮を明確にしているとは言えません。
合理的配慮を実施していると周囲も認める事業所・学校の多くが、自閉症・発達障害の特性を書き出すフォーマット(フレームワーク)を持っています。
●自閉症・発達障害特性シートを活用ください
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』でも、指導・支援の軸となる重要なシートとして、「自閉症・発達障害特性シート」があります。
このシートは、受容、表出コミュニケーションの特性、社会性・対人関係の特性、転導性・衝動性・注意・注目の特性など、13の特性と、その支援について書き出すシートになります。
特性の欄には、本人の特性や様子を書き出し、それにあわせた様々な場面に応用できる指導・支援の方向性を書き出すものです。
(写真は『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブックの記入例です)
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』では、「自閉症・発達障害特性シート」の記入の解説を掲載しています(14~17ページ)。また、シートの書き込む時の参考資料として『自閉症特性解説の手引き』を巻末に掲載しています(114~117ページ)。
書籍『生活デザインとしての個別支援ガイドブック』では、記入例2つと『自閉症特性解説の手引き』の改訂版として、各支援領域(幼児・学齢期、就労支援、相談支援)を掲載しています(138~145ページ)
(写真は『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブックの「自閉症特性解説の手引き」です)
Webサイト『BOUZAN NOTE!』では、自閉症・発達障害特性シートをワークシートのページでダウンロードできるようにしています。書籍とあわせてご活用ください。
また、このwebサイトでは、支援者の特性シートのトレーニングステップを掲載しています。
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