毎日の振り返りが、自閉症支援のスキルアップになり、そして蓄積された有効な情報になります。前回は気になる行動と関連する特性でした(詳しくはこちら)。
今回は、「できる部分」と「もう少し・気づき始めている部分」を振り返りに関する記事です。
●「できる部分」「もう少し・気づきの部分」」の意味
自閉症の支援の中で、支援者が特性と並んで「できる部分」「わかっている部分」、そして「もう少しの部分」「気づき始めている部分」を意識することが大切です。
「できる部分」「わかっている部分」は、
支援が必要無い部分、見守る部分、様々な活動に活用する部分です。
「もう少しの部分」「気づき始めている部分」は、
教える部分=課題になる部分、過剰な支援を避ける必要がある部分、手だてつきで自立を目指す部分です。
【できる部分を活用して、もう少しを課題にします】
●「できた部分」と「もう少しだった部分」「気づいた部分」を振り返り書き出す意味
そこで、1日の中で「できた部分」「わかった部分」、「もう少しだった部分」「できなかったけど気づき始めた部分」を振り返り、書き出すことをおすすめします。
振り返り書き出すこと、一人の自閉症の人への支援は変わってきます。
例えば見守ったり、教えたりするポイントが見えてきますし、どんな情報が理解しやすいかも見えてきます。
書き出すシートとしておすすめが2つあります。
1つは書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』で紹介しました「自立課題アセスメントシート」です。「できた部分」「もう少しだった部分」を【項目】欄に記入して、できた内容はPにチェックし、もう少しだった部分がEにチェックします。その他の所見欄はとりあえず書かないか、わかる範囲で簡単に書きます。何日かしてある程度記入が増えたら、「個人情報シート」にまとめます。 記入の解説は自立課題アセスメントシートは88~89頁、個人情報シートは28~29頁です。
1つは、書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』の「すてっぷ計画シート」(又は「情報整理シート」)です。このシートは、「できる部分」と「もう少しの部分」を書き出す部分がありますので、そこに書き出します。とりあえず発展する項目はあかして、「できる部分」と「もう少しの部分」を振り返り書き出してください。記入の解説は34頁と37頁です。
記事にあわせて簡易のワークシートを以下に作成しましたので活用ください。
下は、1ページ4日分の記入ができる『自閉症の支援者のための「できる」と「気づき」で振り返る発見メモ』です。画像をクリックしてダウンロードしてください。
【自閉症の支援者のための「できる」と「気づき」で振り返る発見メモ】
下は、1枚に毎日書き続け週、月ごとで書きためる『自閉症の支援者のための「できる」と「気づき」で振り返る発見ノート』です。画像をクリックしてダウンロードしてください。
【自閉症の支援者のための「できる」と「気づき」で振り返る発見ノート】
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