自閉症や発達障害の人の行動で「落ち着きがない」とひとくくりに表現されることがあります。しかし、自閉症や発達障害の人が落ち着きなく見える状態は1つではありません。主に注目してほしい特性として「転導性」と「衝動性」と「多動性」などがあります。
●注意があっちにこっちに転導性!
転導性とは、注意があっちにこっちに次々に移る様子です。
自閉症や発達障害を持つ方には、様々な刺激、見えているものに引っ張られ無視できない状況があります。
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』で紹介している主な支援は、関係の無い刺激や情報を統制し、注目すべき活動を明確に伝えることを重視しています。
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●動き出したら止まらない衝動性
衝動性は様々な刺激、情報、本人の頭の中のイメージにスイッチが入ると本人もストップすることができずに行動してしまう様子です。
衝動性を持つ方はある程度の環境設定や見通しなどで少なくなることもありますが、成功体験の繰り返しによる習慣をつくることが大切です。
●動いていることで自分を保つ多動性
多動性とは、目的の有無に関係なく常に動いている様子です。動くことで落ち着いたり、自分の気持ちを安定させたりすることができます。
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』で紹介している主な支援は、一日の中でおもいっきり多動になれる場面を作ってあげること、周囲の影響の少ない手悪さグッズや感覚グッズを取り入れることをあげています。一人ひとりにあわせて多動な時間と動かないで集中する時間のバランスをつくってあげる視点をあげています。
是非、「落ち着きがない」とひとくくりにしないで、どのような状況なのかを観察してみてください。そこから支援の方向性が見えてきます。
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