【順番交代(役割交代)】・・・材料や道具、場所、活動などを順番を意識し交代で進める段階
●生活の中には順番交代の場面が多い
順番交代の場面は生活の中に本当に多く見られます。遊びですぐ浮かぶのは、スペリ台やブランコ、カードゲームなど。生活の中でも、洗面所やトイレの利用、買い物のレジやファーストフードでの注文など。生活の中に溶け込んで、そして生活の中で重要なスキルになります。しかし、自閉症の人にとってはハードルが高い部分があります。
●順番を意識すること
順番交代では多くのことを意識する必要があります。
そもそも順番を意識する必要があります。順番を意識するということをもう少し細分化してみます。
- 順番に参加しているメンバーを意識する
- どんな条件・状況になったら自分の番が来るかを意識する
- ある条件・状況までは、適切な場所で待つことができる
- 一貫した順番の法則を継続的に守ることができる
自閉症の人の中には、順番のメンバーや状況を認識することが難しい人もいます。また、見通しをもって活動を進めることや待つことが難しい人もいます。
●他者との共通認識とコミュニケーション
順番交代では、他者との共通認識が必要になります。そのためには、相手の気持ちを想像したり、その為のコミュニケーション、時には簡単な相互交渉も必要になります。そしてなによりも公平さを意識することが重要になります。
対人関係やコミュニケーションの困難さを持つ自閉症の人には、周囲の状況や順番に参加しているメンバーの気持ちに注意を向けたり、想像したり、そのためのコミュニケーションをすることが難しい人がいます。また公平さよりも自分のイメージに引っ張られる人もいるのです。
●順番交代の機会の設定と支援
順番交代の題材については、皆さんイメージが強いと思います。しかし、偶発的な交代の機会では良い経験やサポート付の経験が難しくなります。意図的計画的に設定する必要があります。
本人の理解や特性、想定される行動を念頭において、事前に予告をしたり、ルールを提示することも大切です。順番交代の部分が芽生え反応=部分的でる場合や、気づきがほとんどない場合は、順番交代を視覚的に提示するバトンみたいなものや、切り替え、待つの指示などが必要になります。
待つ指示や一時休憩の指示の手だてが必要な場合もあります。
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