【強みを活用して苦手さを支援するイメージのフレームワーク補助シート】
自閉症の人の紙一重の強みと苦手さを書き出して、強みを活用して、苦手さを支援する視点でまとめるシートを作成しました(上の画像をクリックするか、こちからダウンロードしてください)。
- 以下の手順で活用してみてください。
- 気になっている行動を書き出します
- それはどんな自閉症の苦手さ(特性)かを書きます
- その苦手さを強みに置き換えて書きます
- 苦手さに対応した支援を書き出します
- 強みをどのように活用するか書きます 以上
※このシートは氷山モデルシートの練習シートとしても活用できるように構成してます。慣れてきたら氷山モデルシートにまっすぐ強みと苦手さを書いてみてください。
※書籍「フレームワークを活用した自閉症支援」「生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック」の特性解説の手引きを参考にしてください。
以下は、このシートを書くときに先行する基本的な考え方です。書くときの参考にしてください。
●強みと弱みが紙一重
自閉症の人は、強みと弱みが紙一重の特徴を持ちます。例えば、「こだわりが強い」と言えば弱みですが、「1つに集中できる」と言えば強みになります。下のスライドは1つの例です。
●ストレングスの発想!
自閉症の人の支援や生活づくりをする時に、苦手さばかりに着目するのでは良い支援計画になりません。何が得意なのか?何が理解できるのか?何が興味関心なのか?支援で活用できる強みの部分を探すことが大切です。
例)絵が分かる、写真がわかる、終わりボックスが使える、音楽を30分間楽しむことができる。
●リフレーミングして発想の転換!
自閉症の人の苦手さや困難さの中には、見方、発想を変えると強みや活用できる部分に変わります。
例)『こだわりが強い』→『1つの部分注目できる』
例)『言葉の理解は難しい』→『絵は理解できる』
例)『20分たつと離席する』→『15分間は課題に取り組むことができる』
●苦手さからの支援計画も重要
なんでも間でも思い込みでリフレーミングすることで、いつの間にか本人の本来の特性、特に苦手さを意識できてないプランになっていることがあります。しっかりと苦手さの特性も抑えて支援計画を立てることが支援者に必要だと考えます。
例)言葉の理解が難しい→本人の理解できる情報で伝える
例)空間を整理するのが難しい→材料や道具を整理した状態、または整理するための指示や境界を用意する
●強みを活用し、苦手さを支援する
まとめますと、自閉症の人の行動を観察して、強みと苦手さの両方の視点でアセスメントし、その上で強みを活用して、苦手さを支援する計画を立てることが必要になります。
例)時間の見通しの苦手さを、本人の写真の理解を活用し、写真を時系列で並べて提示するスケジュールで支援する
>>関連記事:ストレングスもリフレーミングも大切な視点!
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