●自分にあった『自閉症・発達障害特性シート』
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』の中で中核のフレームワークシートであり、そして継続的に研修が必要になるのが『自閉症・発達障害特性シート』(以下、特性シート)です。
基本の記入の仕方は、様々な場面で観察し、各特性の項目ごとに、本人の様子、特性の説明とそれに付随する支援・指導の方向性を書き出します。
しかし、スタートの研修中や慣れないうちは、支援者自身にあったやり方で始めてもらえばいいと考えてます。
今回は、そのいくつかのアイデアをご紹介します。
●行動・様子を1つを付箋紙に書き出しシートに貼る
1日間、または数日間で観察された自閉症や発達障害の影響を受けている本人の行動・様子を付箋紙に書き出します。
必ず1つの付箋紙に1つの行動・様子にします。その時に観察されて行動・様子を複数付箋紙に書き出します。
その付箋紙の広めの(A3サイズに印刷した)特性シートの関連のあると思う特性に貼ります。
それで終わりにしないで、必ず他にも関連のある特性がないか見て、(どちらかに貼るのではなく)そこにも同じ内容を付箋紙で書いて貼るか、直接、特性シートに記入します。
同じ方法で他の付箋紙も貼ります。
ある程度まとまったら、まとめて特性に記入し、その上で各特性ごとに支援・指導の方向性を記入します。
●行動・様子リストを作成してシートに書き出す
1日間、または数日間で観察された自閉症や発達障害の影響を受けている本人の行動・様子をリストアップします。
そのリストアップした内容で同じような行動をまとめて、特性シートの関連のある項目に記入します。
又は、各特性の項目を上から順番にチェックして、リストに関連のある項目がないか確認してまとめて記入します。
ある程度まとまったら、まとめて特性に記入し、その上で各特性ごとに支援・指導の方向性を記入します。
●氷山モデルシートの研修をあわせて丁寧に学びたい方!
より特性をしっかりと丁寧に学びたい人は「氷山モデルシート(ガイド付き)」を活用する研修の仕方があります。
1日間、または数日間で観察された自閉症や発達障害の影響を受けている本人の行動・様子をリストアップし、同じような内容をまとめて整理したリストを完成させます。
リストの中で自閉症や発達障害の影響を強く受けた特徴的な行動・様子1つを氷山モデルシートの「気になる行動」の欄に記入します。
その後は、氷山モデルシートのプロセスで、関連する特性、環境要因、気づきの部分にチェックや様子を記入します。
活用でき本人のスキル、気づき、それらを整理した支援の方向性も記入します(支援の方向性は書かなくてもいい)。
できるだチェックだけではなく関連する特性に付随する様子を記入します。
そして、それを特性シートに記入します。氷山モデルシートにチェックを入れた関連する特性と同じ特性の項目ごとに、その特性を念頭において集約して特性の項目に記入します。
また、環境要因、気づき、活用できる本人のスキル、気づきからを参考にして、各特性の項目ごとに支援・指導の方向性を記入します。
それを他のリストでも繰り返し、特性ごとに整理し統合しながら特性シートを記入していきます。
●まずは書き始めすることが大切
上記の方法でも、他の方法でも、まずは書き始めていただいて、それを続けていただくことで、観察し、直接特性シートに記入する力がついていきます。
上記の方法は、続けるには手間のかかる方法です。あくまで最初のとりかかりと思ってください。
特性シートは、書き続け、その時に最善の内容にしていくことが重要です。
また、書いたら、それを使って、協働チームや保護者に解説することも力がつきます。
ぜひ、始めて続けてください。
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