過去に戻ることは不可能です。
しかし、もしも私が親御さんや支援者が自閉症のピースに気づいたとき(受容したとき)に戻って1つだけ伝えることができるとするならば。。。※a
私は次のことを伝えます。それは。。。
「最初から最善に設定しましょう=様々な活動を始めた時から先のこと(未来)を想定して最善で設定しましょう」です。※b
※a:必ずしも診断ありきではありません。自閉症のピースに気づいたらです。
※b:もちろん、今回の視点はいつからでも遅くはありません。
それは以下の自閉症の特性にあわせた対応になります。
●変化の対応の困難さ
自閉症の人は、一度イメージしたことを修正することが得意ではありません。
しかし、習慣になると繰り返す強さも持ちます。
●自己流の解釈やルールを作る
自閉症の人は、自分流の独特な意味の結びつきをします(関係理解の困難さ)。
そのことで自己流の解釈をしてしまったり、自己流でルールを次から次に作ってしまうことがあります。
そのことで範囲を越えて適切ではない形に発展することがあります。
●過去の経験を消すことが難しい
自閉症の人は長期記憶の特性から、一度経験したことを消すことができません。
こらは強みでもありますが、失敗経験や混乱の経験を強く記憶しすぎて様々な活動や場面ができなくなってしまうことがあります。
●始める時から具体的に設定する
上記の特性に考慮して、様々な活動を始めた時から先のこと(未来)を想定して具体的に設定することが大切です。
そして、本当の意味での成功の積み重ねで習慣化することが必要になります。
具体的な活動の設定とは、
「いつ」
「どこで」
「何を」
「どのようなやり方で」
「どうなったら終わりか」
「終わったら何か」
がわかる設定です。
それらを、やりながら調整するのではなく、最初から最善で決めて始め、そして最善の調整をしていくことが大切です。※c
もう少し具体的に最初から設定すると良い部分をあげます。
- 活動の流れ
- 活動の場所(空間の範囲、境界)
- 活動の終わり
- 活動でやっていい範囲
- 活動のルール
- 活動の修正を行うこと など
※c:修正がある設定も始めから決めておくことが必要です。以下の文章をご覧ください。
●範囲の修正も最初から設定しておく
上記の文章を読むと、一度設定すると変えてはいけないと思われた方がいるかもしれません。
様々な活動の範囲は状況や本人の発達年齢によって変わります。また、設定した内容があってないので再設定も必要になります。
なのでここでも、最初から最善の設定をしていきます。
活動を開始する時に設定の修正のことも決めておきます。
例えば、いつするのか?必要になる状況などを決めておきます。
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