*まずは自閉症の特性を軸にする意味の記事をご覧ください!
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』で紹介しています『自閉症・発達障害特性シート』を多くの皆さんに活用していただくために、シートの中の特性について解説をしていきます。本日は『感情のコントロールの特性』です。
●感情のコントロールの困難さ
感情のコントロールに必要ないくつかのポイントがあります。筆者は以下の3つの要素を重視しています。
- 感情が高ぶる(高ぶりやすい)要因を知ること
- 感情を高ぶった時の自分の状態を知ること
- 感情をコントロールする方法を知り実施できること
しかし、これからを自分で気づき、そして自分でコントロールすることが自閉症の人には難しいのです。例えば、感情が高ぶったことに気づいてない人もいます。
●感情の高まりの要因を考える
感情の高まりの要因は色々考えられます。見通しの無い状況(終わりなどの提示が無い)、複雑な社会的な状況、様々な刺激が無視できないなど様々です。まずは、その高まりの要因を除去することも大切です。
*特性シート記入例:自分がイメージした通りにならない時に癇癪になることがある。シート参照)
*特性シート記入例:自分で感情を押さえたり、クルールダウンすることが難しい。シート参照)
●好きな活動も終わりを明確に
好きな活動だからと長い時間設定される支援者がいます。しかし、好きな活動は興奮しやすく感情が高ぶりやすい場合があります。好きな活動も(その他の活動も)ほどほどの時間(感情が高ぶらない程度)にして、終わりを明確にする必要もあります。
*特性シート記入例:終わりの見通しがなく、好きな活動も含め長い時間活動していると興奮して癇癪になることがある。シート参照)
【感情のコントロールの指導・支援の方向性】
- 感情が高ぶった時の要因を整理する(支援者が・本人が)
- 感情を高ぶった時の本人(自分)の状態を把握する(支援者が・本人が)
- 感情が高ぶる前と後の感情をコントロールする方法を設定する(支援者が・本人が)
- 感情の高ぶる前と後の対策は視覚的に整理したり習慣化することも念頭に置く
●関連のリンクです
★青本『フレームワークを活用した自閉症支援』はこちらから(エンパワメント研究所)
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これまで10年間発達障害・福祉の分野で仕事をしています。緒方 裕美子と申します。
H27年4月より資源の少ない岡山県総社市に児童発達支援と放課後デイサービスの事業所(コロンコロン)を立ち上げ代表をしております。
今まで、未来図さんより研修案内を頂き、水野先生のお話を聞かせて頂いてきました。今後もスッタフの研修や自分自身の子どもの理解の為に研修に参加させて頂きたいと思っています。