個別支援ミーティングの基本に関しては書籍「生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック」に記載しましたが、今回は書籍では紹介できなかったアイデアを紹介します。これまでたくさんのミーティングで効果があった方法を紹介します。意外と思われかもしれませんし、あたりまえと思われるかもしれません。
●キーワードを繰り返す
多くのミーティングが複雑でたくさんの情報が飛び交います。その中で重要なポイントを心に残るものにするために、ポイントになるキーワードを繰り返します。
例えば、「繰り返しが得意」「細部を強く注目」「見てわかるが得意」「まずは1対1から」などをキーワードし繰り返しました。
●保護者・当事者の言葉を活用する
保護者や当事者が使っている言葉は保護者や当事者が注目くている部分です。また、保護者や当事者にとって分かりやすい表現です。個別支援ミーティングを進める時に、その内容を注目しやすくする工夫の1つが保護者・当事者の言葉を意図的に活用してくことです。保護者や当事者の言葉を使うことは信頼や共感の雰囲気をうみます。
●保護者・当事者を主役と脇役の一人二役する
個別支援ミーティングの時に保護者・当事者を主体にすることは大切です。しかし、主体を保護者・当事者にすると、押しつけがましくなるデメリットがあります。支援者が外野すぎると感じられる場合もあります。
そこで、ミーティングの中で保護者・当事者を主役にする場面と、「これは私たちの役割です」と言い切って支援者も主体的に動く意思を表現ですことがあります。
●新しい発見にビックリし感動する
支援ミーティングの中では、私たちもビックリする感動する情報・気づきが出てくることがあります。その時にはやはりビックリし、感動するのが良いと思います。
支援者が本人や支援に関心をもっていることが伝わります。真剣さ、真摯さが伝わります。
とくに保護者からは、本音の感情を出してもらうことが次の支援につながります。私たちが感情をだすことが「感情を出していいんだ」というモデルになります。
●予定時間で終わる(延長をなしにする)
だらだらと続くミーティングでは建設的な意見はでません。情報の絞り込みができずに、混迷します。延長をすることは無理に解決しようとする空気をつくります。
時間内に終わるように情報の絞り込みに努め、時間が足りない時は、問題点をあげ、誰が何をするのか、それをいつぐらいまでに集約し、再度いつミーティングをするのかを決めます。
●3つ以内にポイントを絞る
支援ミーティングでは、たさんのニーズが出され、たくさんのポイントが出てきます。しかし、1時間から数時間のミーティングでそれを全部整理することは不可能です。
可能だとしても、保護者・当事者の心に残るかというとポイントが不明瞭になります。ニーズを絞り、支援の方向性のポイントを3つ以内におさえることをおすすめします。
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