●合理的配慮の視点にたった避難訓練
昨日は児童発達支援センターぐるんぱの避難訓練でした。児童発達支援センターぐるんぱでは、書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』117~119頁で紹介しました自閉症・発達障害の特性に合わせた避難訓練を実施しています。
個別の設定ベースではなく、手だてはユニバーサルな設定にして1つの合図をばらまく指示で場所まで移動する設定にしています(詳しくは書籍をご覧ください)。目的は指示を見て移動する習慣と避難困難児の把握になります。全体にあわせて引っ張ったり、押したり、急がせたりすることはしないで、個々のあわせ習慣を重視した目標設定をしています。
●避難訓練の重要な習慣
書籍の中で詳しく紹介していますが、児童発達支援センターぐるんぱで重視している習慣は、「時間がかかってもいいので、指示をもらったら先生と一緒に移動する習慣」「避難場所で短い時間待つ習慣」「(訓練が終ったら)指示をもらって次の活動の場所に移動する習慣」です。
>>>待つための指示
恐怖心だけを教える一般的な方法をとっていません(すでにもう一般的な方法ではなくなっていることを期待します。合理的配慮のある避難訓練は事業所・学校の義務であり、彼らの命を守ることです。恐怖心を与えては、本番で避難することは困難です)。
また、避難訓練が終ったら習慣、雰囲気で教室に戻る習慣を教えないように指示を見せて戻ることや、年に1~2回は真っ直ぐ送迎バス、又は自家用車で帰る経験を設定しています。
●合理的配慮の視点にたった避難訓練の成果
昨日の避難訓練の様子を観察すると意味ある成果を感じることができました。主な成果を以下にあげます。
- 避難訓練についてネガティブなイメージや恐怖心が少ない
- 基本の習慣をイメージしている園児が多い
- 指示を見て行動する習慣を持っている園児が多い
- 本番を想定した園児の情報を支援者が持つことができる
さらに細かいステップ等に事業所運営上の避難訓練については書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』117~119頁をご覧ください。書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』では、避難困難児・者リストのワークシートもCD-ROMのデータも含めて紹介しています。
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