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書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』で掲載の『自閉症・発達障害特性シート』を是非、活用していただきたいと、項目の【特性】について解説をしています。より深めていただくために【特性カルタ】と【特性シートの記入例】も掲載します。本日は『空間の整理統合の困難さ』です。
●整理統合の困難さ
自閉症の人は様々なことを整理統合すること、言い換えると【選ぶ】が得意ではありません。私たちは周囲や自分の状況を把握して様々な選択・調整等を行うのが整理統合ですが自閉症の人は得意ではありません。詳しくはこちらをください。
まず多くの支援者に理解していただきたいのが『空間の整理統』と『時間の整理統合』です。
【空間の整理統合】
空間を選ぶこと。物や材料、自分のいる場所を選んだり、調整したり、変更したりすること。
【時間の整理統合】
時間を選ぶこと。つまり日課や活動の計画を立てたり、調整したり、変更したりすること。
●空間の整理統合の困難さ
自閉症の人は、周囲や自分の状況を把握して、自分の居る場所、道具や教材などの場所を決めたり、調整したり変更したりすることが得意ではりません。
1つの場所を多目的に使うことで、その活動のイメージが持てなかったり混乱したりする場合もあります。また、周囲や自分の状況を把握して、境界をイメージすることが難しい場合もあります。
周囲の状況を把握して自分の居る場所を考えることが苦手な人もいます
状況にあわせて自分の場所、道具、材料の配置を調整したり変更したりするのが得意では無い人もいます。
●空間の整理統合の困難さの指導・支援の方向性
- 物の配置や活動の場所、その範囲を明確に指示する
- 1つの場所を多目的に使わない→活動ごとのエ リアを設定する
- 椅子やマットなどで具体的に境界を提示する
- 1つの課題・活動に必要な材料や道具を容器に入れる
- 課題・活動のに必要な材料や道具などまとめ一体型にしたり、配置を指示したテンプレートを活用したりする
- 材料や道具や完成入れの間の境界を明確にする
- 書類などは、書きこむところを明確に提示する(枠や表など)
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