●おすすめシンボル図鑑
自閉症や発達障害の人にとって視覚的な合図・指示を活用すること、そしてその合図・指示を見て行動に移す習慣を持つことは日常の生活、地域の生活で見通しを持った行動につながります。
伝える内容の中には、早い段階から教えた方がいい重要なシンボル・意味・概念があります。それを事業所や教室の中で、デザインを決め一貫したシンボルとして活用します。※
※これまで書籍やwebサイトでは、視覚的な合図は個別化することを原則としてきました。しかし、これだけは!という基本中の基本のシンボルは、使っています。
この「おすすめシンボル図鑑」では、その基本中の基本のシンボルとその概念・意味をお伝えします。
ここで使用しているシンボルは、ぜひ実践で活用してください。かなり一般的な合図です。ダウンロードして事業所・教室・家庭で使ってください。ご連絡は不要です。
●NOマークのシンボルと意味
今回のシンボルはNOマークです。
ちなみにNOマークはNとOの形を合わせたものですので、斜線は左上から右下ですね。よく地域では逆をみます。
NO=「ダメ」というのは自閉症の人にとって難しい概念です。
「これやってダメは」は何をやっていいかわかりませんし、見通しが持てません。基本は「NO:だめ」よりも「YES:やっていいよ」を伝えることが大切です。
しかし、トップダウン(将来に向けて)の視点で言えば小さい時から「NO:だめ」の概念を教えていくことが必要です。
いきなり「ダメ」ではなく、NOマークの意味をまずは「終わり」の合図として使います。例えば、終わりボックスにNOマークの合図をつけます。少し「ダメ」の概念に段階的に教えていきます。
「終わり」→「やってたら終わる」→「やらない」→「使わない」「ダメ」のように。
さて、長くなりました。まとめです。
●NOマークの意味と用途
意味:やらない
禁止
終わり
中止
用途:物・活動・動作・場所等の禁止
終わりの合図
フィニッシュボックスの合図
変更のシステム(中止・変更)
など
※画像のシンボルは下の部分の余白があります。用途にあわせて指示を書き込む部分です。
例
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