『自閉症教育・支援における注目の支援ける【基本理解】』をご覧ください。
さて、注目に関する書き込みをつづけます。
よく、支援者からアドバイスを求められる時に、
「注目の困難さがあるんです」「アテンションの問題があるんです」と言われます。
ぶっちゃけ。アドバイスできません。
注目の困難さをひとくくりにはできないからです。
なぜならば、注目の困難さの状態も、要因も、様々だからです。
*注目しなくてはいけない部分に焦点を合わせるのが難しいのか。
*興味関心のつよいものがあると、大切な部分に注目できないのか。
*注目の持続、維持が困難なのか。
*転導的に刺激に影響を受けて、注目が激しく移っているのか。
*そもそも何に注目して良いのか理解してないのか。
*その他、様々な状態があります。
要因も様々なです。
*全体を見ずに細部を強く注目する自閉症の特性(特徴)なのか
*ADHDの障害特性なのか。
*本人の状態なのか。
*環境の様々な刺激なのか。
*動線や注目しなくていけない位置が本人にあってないのか。
*それらの相互の作用によるのか。
*もっとたくさんの要因が考えられます。
私たち教育・支援者は、
様子:どのように注目の困難さがあるのか
状態:その時の本人の状態はどうなのか
場面:どんな状況、場面、文脈でおこっているのか
頻度:それは常にか、時々なのか、ある一定の法則があるか
★注目できてない時の情報だけではなく、注目できている時の状態も調べる必要があります。
注目の困難さを、本当に多角的な視点でアセスメントすることが大事なのです。(その状態によって、対策が大きく変わります。)
各種『自閉症教育・支援フレームワーク』のセミナーでは、注目に関してのアセスメントを組み込んでいます。是非、1度ご参加ください。
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