自閉症・ADHDの教育・支援の中で 「ほめましょう」 「いっぱいほめましょう」 と保育所等の先生方が、アドバイザーやコンサルタントからアドバイスを受けた話を聞きます。何人かの先生から「褒めてもうまくいかなかった」と聞きます。私は、一刀両断で「ほめましょう」というようなアドバイスをすることがありません。それは自閉症・ADHDの注目、理解の困難さなどの特性から適切ではないと考えるからです。もちろん、褒めたり、できていることをフィードバックすることは重要です。
【本人にあわせてフィードバックを変える】
まず、重要なことは、『褒めること』『フィードバックすること』は、一人ひとりの理解にあわせて、内容、伝え方を工夫することが重要です。それをアドバイスする時に「褒めることが大事です」と一刀両断で伝えるのは問題です。言葉で褒めたり、「できてるよ」と言ったりすることが効果がある人もいれば、それに意味をなさない人もいます。報酬などのシステムを活用する人もいます。あくまで個別化です。
少し注意が必要なのは、大げさに「ほめる」ことが逆効果になったり、依存になったりする場合もあるということを意識して、適切に最小限の介入にする必要があります。
【褒めるの準備が重要です!】
褒めること、フィードバックには、準備として事前にゴールイメージを伝えることが重要です。自閉症・ADHDの人の中にはほめられても、ほめられているポイントに注目できずに、ほめられたことを再現できない人がいます。偶発的に褒めても、何を褒められているのかに気づきにくいのです。そこで重要なのは、
【本人にゴールイメージを伝えて、その地点になった時に、本人にあわせて適切にほめる】と言うことです。
ゴールイメージは、例えば完成見本のように、事前に完成イメージや到達点及び到達状態を伝えることです。その準備があり、そのゴールにたどり着いた時に褒めたり、フィードバックをすることが重要です。
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