自閉症教育・支援フレームワークに関するセミナーや講演の中で、
「落ち着きがなくて、どうすればいいか?」
「多動で、どうすればいいか?」
というお話し、質問を受けます。
まず支援者が、そして保護者に整理してイメージしていただきたいポイントがあります。
それは、
【多動と転導をわけて観察し整理する】です。
「落ち着きがない」「多動」とひとくくりにしないで、
目的があまり見らない落ち着きなく動き回ったり行動する多動の状態と
様々な刺激、情報に引っ張られて、注意・注目があっちにいったり、こっちにいったりの転導的な状態
に分けて観察し、整理します。
多動な状態は、日頃からのリラクセーションや、多動を保証する感覚的な活動の設定、生活全般による環境の整理などが支援の方向として私はイメージしています。
転導的な行動には、書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』でも紹介しています。刺激や情報を統制すること、今注目しなくてはいけない部分を明確に指示することの2つを私は重視しています。
「多動」「転導」の2つを分けて観察し整理することで、その行動の理由も、支援の方向も変わってきます。
※転導的な行動への支援については、フレームワークのセミナーで説明します。
◆2月11日和歌山で『発達障害者の就労支援について』講演会
http://bouzan-note.com/event/2564.html
◆2月15日ぷれしゃすセミナー『行動支援と自己認知支援』in佐賀
http://bouzan-note.com/event/2582.html
※facebookページのIDがない場合も観覧はできます。ご覧ください。