知人とよく、安心が先か?質の高い生活が先か?という視点のディスカッションになります。
だいたい、答えは「どちらが先かではなく、2つが共存するが大事であり最善でありたい」となります。
安心がまず先、大事であるとなっている考え方は以下の錯覚があります。
質の高い生活=無理な活動、無理な設定
質の高い生活=刺激の統制や支援がないなかでの生活
どちらも、これは違います。
質の高い生活を、ある状態にならないとできないこととなっている視点にも感じます。
これも違います。質の高い生活は、常に意識されるものであり、最善であるものです(なかなか難しいことですが)。
少し特別な場面をイメージしてみます。衝動的に危険な場所に飛び出すという行為、その時には安全を重視する必要があります。
しかし、安全を予防したり、おこった時に問題が大きくならないように対応することは、安全の対策であり、質の高い生活づくりの1つです。
安全を守りつつ、その時と、将来にとって最善策をとることが重要で、それこそ質の高い生活づくりのプロセスです。
安心も、質の高い生活も常に意識する必要があり、最善でありたいというのが私の考えです。
個々の状態に応じた安心した環境設定と、その時の本人に必要な機会は、どちらも尊重する必要があり最善であることを望みます。
繰り返しますが、安心と質の高い生活はやっぱり両輪だと私は考えます。
まず安心が大事だと、過剰な刺激の統制や、極端にパターン的で変化を取り入れない設定は、その時点の安心した生活にも、質の高い生活にもつながりません。
また、それは将来の安心、質の高い生活にも悪い影響を与えます。
勘違いしないでいただきたいのは必要な支援は必要だということです。
必要な刺激の統制は必要です。必要なルーティンの活用は必要です。
本人にあわせた刺激統制や支援の無い設定での、質の高い生活はありえないのです。
安心と質の高い生活は、常に共存する必要があります。
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