発達障害の支援体制の中で協働、連携、ネットワークは重要だと私も思います。
しかし、地域での会議や公的な研修の中では、
「ネットワークは多ければ多いほど良い」という解説や雰囲気が伝わってきます。
私は、これが正しいとは思えないのです。
それは、ネットワークが大きくなり、複雑になり、情報過多になることで、当事者が混乱したケースを多く見てきたからです。
多くの発達障害児・者が何らかの情報処理の困難さを持ちます。
複雑でわかりにくい情報では混乱したり、注目が難しくなります。
また、自閉症の人は、社会的な状況が複雑になること混乱することがあります。
「ネットワークは多い方が良い」はあまりに乱暴な視点です。
【ネットワークは適切な範囲であること】
が大前提だと思います。
少なくてもいけない、多くてもいけない、適切であることが大事だと思います。
また、ホームページ等でいくつかの地域の発達障害支援体制の図を見ると「連携」の文字であふれています。
これも問題があると思います。
皆さんの地域の支援体制資料に『連携』の文字が連携・連携・連携・連携と踊ってませんか?
連携の文字があふれていることで。。。
●連携の文字に隠れて、地域課題が具体化もしないで先送りになってないでしょうか?
●連携の文字で責任の分散化になってないでしょうか?
●連携の輪、ネットワークを広げすぎて、複雑になり、一貫性の無い支援になってないでしょうか?
本当の意味での発達障害の地域支援体制を進めるとしたら、
いっそうのこと「連携」の文字を消して、
そこに具体的な内容を書いた方がいいのでは?と思います。
適切な規模、内容の連携、ネットワークが重要です!
連携の文字を消して具体的なアイデアを!