●表出コミュニケーションのアセスメントの機会として
様々なパーツを組み立てるオモチャは幼児・学齢前期の社会性のアセスメントや表出コミュニケーションのアセスメントとして有効な題材です。
今回は、表出コミュニケーションのアセスメントを解説します。
ここで言うアセスメントは、身近な道具を使って行うインフォーマル・アセスメントです。
そして、表出コミュニケーションのアセスメントは、要求・注意喚起・コメント・情報請求・情報提供などを自分で他者に伝える部分を観ていきます※1。
活用するシートは、自立課題アセスメントシートです。確認項目ごとにアセスメントの内容を書き出します。※2
※1:表出コミュニケーションのアセスメントに関しては 、書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』 の 頁から 頁で解説しています。
※2:自立課題アセスメントシートの活用の仕方は、書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』の88・89頁から 78・79頁で解説しています。
では、ポテトヘッドを活用したアセスメントリストをご覧ください。
【組み立てオモチャのアセスメント(表出コミュニケーション編)】
- 欲しいパーツの要求ができる
- 完成見本のカードを要求できる
- うまくいかない時に支援を求められる
- 他の人を注意喚起できる
- 個数・色・大きさなどの属性を入れて要求できる
- できた自分のものをコメントする
- できた他の人のものをコメントする
- 自分の完成イメージを情報提供できる
- オモチャについて情報請求できる
- 好んで使っている機能(要求・注意喚起・コメント・情報請求・情報提供・・・)
- 好んで使っている形態(具体物・絵・写真・単語・文章 など)
このアセスメントの時にはちょっとした事前準備や工夫が必要です。
例えば、
- 一部の材料を先生がもつ
- いくつかの完成見本を用意する
- 他の人も一緒につくる場面もある
- もう一つで滑稽な状態をつくる(例えば頭に腕がある)
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