●本人の理解できる情報・もっているスキルから
自閉症・発達障害を持つ本人が「何を理解しているのか」「どんなスキルをもっているのか」は、合理的配慮の根拠になる情報になります。
指導・支援がうまくいかない時に、本人が理解できない情報で伝えていたり、本人が難しいスキルを要求していることが要因の場合があります。
「どんな情報を理解するのか?」を個別支援計画等に書き出さないと、一貫した指示で伝えることはできません。
「どんなスキルをもっているのか」は本人の活動を設定するうえでも、支援の手だてを考える上でも必要です。
指導・支援の計画の参考になる「何を理解しているか」「どんなスキルをもっているか」の情報を書き出し、そして更新していくことが大切です。※
※書籍「フレームワークを活用した自閉症支援」「生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック」では、『個人情報シート』になります。
【本人が何で理解するかの情報】
●物や場所、活動を何で理解するか
>具体物、写真、絵、文字
>単語、文章、リスト
>言語理解は?
●その他活動の指示でつかうもの
>色・形・印
>数字 など
【本人がどんなスキルをもっているのか】
●基本概念
>プットイン、1対1の対応、個数
>終わり、first,then~
>数字の順序性
>マッチング、分類
>大小・多い少ない・長短
●日常生活動作
●基本スキル
>仕分け
>組み立て、分解
>検品、検索、参照
●生活スキル
>タイマー、時計
>お金、時間の概念・使用
>移動、交通ルール など
●フレームワークシートを活用してください
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』でも、本人の理解やスキルに関する情報を書き出す『個人情報シート』があります。
(書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』での個人情報シートの解説)
また、書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』では、その理解やスキルをアセスメントするためのシートを紹介しています。現在、ホームページでVer.5をアップしています。
※情報理解・基本アセスメントシートver.05(エクセル)
※情報理解・基本アセスメントシートver.05(PDF)
※情報理解・基本アセスメントシートver(記入例)
(書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』の理解のアセスメントシート→個人情報シートの解説)
●どんな事業所や学校でもできるアセスメント
上記に紹介した内容は特別な場所でフォーマルなアセスメントをしないとだめでしょうか?
もちろん、有効なフォーマルなアセスメントはたくさんありますが、それを実施しないと始まらないというのは間違っています。
『フレームワークを活用した自閉症支援』では、どんな事業所や学校でもできるインフォーマルなアセスメントを推奨しています。
そのための様々なアセスメントを『アセスメントの解説』のページで紹介しています(『アセスメントの解説』はこちら)。
また、とりあえず始めたい事業所・学校の皆さんに簡易版のアセスメントツール作成キットを紹介しています。(簡易アセスメントツール作成キットの紹介はこちら)。
Webサイト『BOUZAN NOTE!』内のワークシートのページで、『個人情報シート』『理解のアセスメントシート(基本アセスメントシート)』をダウンロードできます。書籍とあわせてご活用ください。
また、メール会員登録者限定コンテンツでも、資料・ワークシートを公開しています。
※無料のメール会員登録はこちら。記事の更新やメール登録者限定コンテンツのパスワードもお知らせします。
Amazonでの購入ご希望の方は下のリンクからお願いします。
Facebookページはこちら