個別支援ミーティングについて書いています(『個別支援ミーティングでやってみと効果がある意外?な方法』はこちら)。
個別支援ミーティングで参加者全員がお客様にならず、共通認識し次のステップの見通しを持つためには、それぞれの役割を明確にする必要があります。そのため注意点をまとめておきます。
公平性と客観性のない人にホワイトボードのマーカーを渡してはいけない
ホワイトボードは活用することで、視覚的にイメージができ、課題の整理がしやすく大きな効果が上がります。
しかし、効果があるぶん、ホワイトボードにより参加者の意見を操作する力が強いです。公平性・客観性の無い人にホワイトボードのペンを渡すことは危険な場合があります。
ちなみに、私の弟子たちは私にホワイトボードのマーカーの役割をくれません??公平性あるのにな~?
王様、裁判官になる人に司会、ファシリテーターをさせてはいけない
ファシリテーターの重要な役割は、参加者の様々な考え方を出しやすくして、その考え方を整理する役割です。しかし、ファシリテーターの中には自分の考え方を押し付け参加者の考えを認めない王様の意見は絶対な人や、「これは良い」「これは悪い」と裁きをする裁判官になる人がいます。そのような人にはファシリテーターをお願いするのは避けた方がいいです。
保護者・当事者のフォローの立場と客観的な立場の役割をわける
支援ミーティングでは、どうしても保護者や当事者の人に焦点が行き攻められたような雰囲気になります。しかし、時に客観的な情報を保護者や当事者に伝えないといけません。
そこで、保護者や当事者の立場でフォローしたり代弁したりする役割の人と、客観的な情報を提示する役割の人を決めおきます。
ちなみに保護者・当事者の立場でフォローする役割は、保護者・当事者の思いをイメージしやすい担当のスタッフが好ましいです。
保護者・当事者に事前に役割とイメージを伝えおく
支援ミーティングでは、やはり保護者・当事者にとって緊張する場面です。しかし、ミーティングの大きな肝は保護者・当事者の場面を作ることです。
そこで、事前に保護者・当事者の役割・ミーティング当日の配置や流れのイメージを事前に伝えておくことが大切です。
アドバイザーや専門家の役割は事前に細かく打合せする
様々な立場のアドバイザーや専門家は、それ以外の分野に関してはド素人です。しかし、時々勘違いをしてまるで自分の専門以外のことをベラベラ非科学的、感情的に話をする人がいます。しかし、その時にそれを遠慮いただくのは難しいことです(筆者は、佐賀で仕事をしている時に会議で「それはあなたの専門分野ではない」と言ってしまったことがあります。そのような事態は避ける必要があります)。
そこで専門家、アドバイザーと、何の立場で何についての情報提供をお願いしたいかを伝える打合せが事前に必要です。
管理者は管理者として参加する
ミーティングのタイプにもよりますが、決定権のある管理者が参加することが重要な場合があります。その時の管理者の立場は、あくまでその事業所の管理をする立場でいることが大切です。
保護者・当事者の考え方を受容する立場や、アドバイスをする立場は避けて、あくまでその事業所等の代表としての発言に徹し方が良いです。
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