●視覚的支援・構造化が広がる一方で
自閉症支援の充実が進むなか、視覚的支援や構造化のアイデアが標準的になってきています。
しかし一方で教育でも福祉でも、多くの支援現場で自閉症の人へ言葉の指示が浴びせられています。
もちろん、言葉での指示がすべてだめなわけではありません。
●自分の立場に置き換えて考えてみる
しかし、言葉が理解できる自閉症の人も、理解できない自閉症の人も、
「はい起きましょ」
「はい朝食ですよ」
「美味しい?」「もっと食べたい?」「いらないの?」
「はいミーティングにいきましょう」
「ほら頑張って見ましょう」
「さっきいったでしょ」
「ほらほらほら」
「はい作業です」
「もう少し頑張ろう」
「○月○日は外出ですよ。何回も言ったでしょ」
「ダメ、ダメ、やめましょう」
「行くの行かないの」
「好きにしていいよ」 などなど
一日全部がこのような指示が浴びせられ、まるで支援者に操作されるように過ごすことが自立なのか?合理的配慮なのか?と疑問に思います。
今回の記事で、多くの支援者が(私も含めて)支援を振り返り、今後の支援につなげていただきたいと思います。
●視覚的支援や構造化は自分で気づいて自分で行動
視覚的なスケジュールなどを活用して、自分で気づいて、自分で行動に移すことは、決して決めつけられた人生を、操作されて生活しているようには見えません。
多くの視覚的支援、構造化を活用している人が、自立的に、自尊心をもって活動しています。
●情報量にも気を配る
この記事は言語指示をしてはいけないと言っているわけではありません。
視覚的に伝える重要性と、言語指示であれば情報量に気を配る必要性も気づいていただければと考えています。
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