自閉症の支援では、コミュニケーションのアセスメント(※1)と同じくらい社会性の段階のアセスメント(※2)をすることは重要です。私は、社会性の段階を社会的な気づきや振る舞い方と意識してアセスメントします。
書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』では、社会性の段階のアセスメントの方法と観察ポイントを書いています。是非見て欲しいのですが、この記事では書籍に書けなかったアセスメント力が変化するコツをまとめます。シンプルですので是非、書籍とあわせて参考にして実践してください。
※1)受容コミュニケーション:書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』 15~17ページ
※1)表出コミュニケーション:書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』 85~88ページ
※2)社会性のアセスメント:書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』 88~96ページ
>>>書籍では社会性の段階の解説とアセスメントシートを掲載しています。
●「気づいている」「無視できているか」の2つが基本です
社会性のアセスメントと聞くととても難しい感じがしますが、実はシンプルです。「気づかなくてはいけない部分に気づきいているか」「無視しなくてはいけない部分を無視できているか」を発見することから始めるとアセスメントの視点がグッと広がります。一番わかりやすくのは「接近」と「並行」です。接近・並行の段階は周囲の人に気づいたり、時には無視して影響を受けすぎない段階です。
ちょっと難しい場面で言えば、順番交代は待つ時間には待つことに注目することが大事です。あわせて実施している人、他にも待っている人などに気づくことが大切になります。
>>>周囲の人の様子に気づいていない場合も
●少し厳しめにアセスメントする意味
社会性のアセスメントは、本人に社会的なランク付けをすることが目的ではありません。社会的な気づき・振る舞い方をアセスメントの目的は本人にあった社会的な機会を設定することと、社会的な機会の時の支援を考えることです。その上で、甘めにアセスメントすることは、本人にとって高い社会的な機会設定にする必要になったり、必要な支援が準備できなかったりするリスクが高まります。
自信をもっておすすめします。社会性は少し厳しめにアセスメントするぐらいで丁度いいのです。
●アセスメントの機会は具体的に設定する
社会的な場面を自然に待っていても1年たってもアセスメントの機会はおとずれません。意図的に機会を設定することが大切です。機会の設定の視点をリストにしました。
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